定量的管理基盤メトリクス分類表

要約

ソフトウェア開発の定量的マネジメントを行う際に利用するメトリクスを、ソフトウェアライフサイクルプロセスに従って、発注者と受注者別に具体的な利用シーンを想定し、詳細な情報を整理している。
情報として記述されているのは、①ソフトウェアライフサイクルプロセス、②ステークホルダー(発注者、受注者)、③利用シーン(目的とその要素、評価方法とその要素)、④メトリクス(測定データ、測定式、入力ソース、測定方法)、⑤メトリクスの利用法などである。
ソフトウェアライフサイクルプロセスのアクティビティは、発注者分が132、受注者分で136と全部で268のアクティビティについて詳細なメトリクスの検討を行った成果である。

特徴

・共通的な理解を得るため、利用シーンを分解し、目的も概要だけでなく、対象、着眼点、動作の要素に分解し、評価質問も、評価の対象、その属性、比較対象(ベンチマーク)、理想とする状態、要求する状態などに分けるなど、極力具体的なイメージが思い浮かぶための工夫を行っている。
・測定データのメトリクスについては、メトリクスが派生データ(計算式で導出される)である場合測定式が示され、メトリクス値の適当である範囲も確定している場合は表示されている。
・このメトリクス分類表に関して、発注者、受注者、有識者の代表10名に対して、ヒアリング調査を行った結果の報告書「定量的管理基盤メトリクス分類表調査報告書」が、同時に(独)情報処理推進機構(IPA)から公開されている。ヒアリング内容は以下のものである。
  - メトリクス分類表のフォーマットの実用性・有効性
  - メトリクス分類表に展開されたメトリクスに対する意見
  - メトリクス分類表にない利用シーンのメトリクスの必要性
  - メトリクス分類表を用いての今後の展開に対する意見

公開元

http://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/reports/20120302_2.html

(2014年9月)

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