JISA行動憲章 情報サービス産業CSR(企業の社会的責任)宣言十箇条

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 我々JISA会員は、社会の情報基盤を提供する基幹産業の一員としての立場を自覚し、高い企業倫理と職業倫理をもって、市場と取引と経営の透明性を高め、人を大切にする魅力ある産業となるべく努力し、健全な情報化社会の発展に貢献する。
また、法令・社会規範の遵守、人間尊重、社会・経済との融合、自由で主体性ある事業活動の保持、社会的良識と責任ある行動により、自らが魅力ある産業へ成長することを宣言する。
そして、情報技術により、少子高齢化社会に豊かさと調和をもたらし、グローバリゼーションと地域固有文化の伝承を両立させ、未来にかけがえのない地球環境を残し伝えていくことをここに誓う。


 

1.基幹産業としての社会的役割を自覚し全うする

我々は、わが国の基幹産業として、社会の健全な発展と公共の福祉に貢献する。

2.高品質かつ安全性・信頼性に富む情報サービスを提供する

我々は、わが国の情報化の進展に貢献するため、品質・生産性重視の卓越した開発プロセス管理を実践することにより高品質なソフトウェアを構築し、安全性・信頼性に富む情報サービスを提供する。

3.知的財産の価値を正しく認識し尊重する

我々は、ソフトウェアをはじめ情報サービスの価値を正しく認識し、知的財産としてこれらを重視し、適切に保護・活用する。この価値を否定するような行動は如何なる理由があろうと一切容認しない。

4.法令及び社会規範遵守の経営を実践する

 我々は、内部統制システムの的確な運用を通じ、会計関係を始めとする各種法令及び社会規範を遵守し、社会や株主への適時・適正な情報開示に努める。また、個人情報及び機密情報を適切に保護し、健全な情報化社会の実現を阻害する反社会的勢力とも毅然と対抗していく。

5.事業活動と情報サービス市場の透明性を確保する

 我々は、ソフトウェアをはじめ情報サービスという目に見えにくい価値や資産及び機能を提供しているが、その生成プロセスや成果を可視化することにより、事業活動の透明性向上を図る。そして、自由で公正な市場競争を実現し、透明かつ健全な情報サービス市場の確立と維持に真摯に取り組む。

6.優秀かつ多様な人材が育ち活躍できる環境を確立する

 我々は、情報サービス産業の最大の経営資源は人材であることを認識し、人材の育成と高度化、適正な評価と魅力ある処遇、ワーク・ライフ・バランスなどを実現し、社員ひとり一人が将来を託し夢をかなえられる環境を確立する。

7.情報技術のプロフェッショナルとしての自覚と職業倫理を保持できる環境を確立する

 我々は、情報社会における情報サービス産業の重要性・将来性を周知し、産業のブランド・イメージを高め、働く一人ひとりが情報技術のプロフェッショナルとしての誇りと自覚そして崇高な職業倫理を保持できる環境を確立する。

8.新たな夢と可能性にチャレンジする経営を実践する

 我々は、モラルと理想を持ち、情報サービス市場の発展・拡大を図り、自らの英知と努力によって適正な利益を確保する。さらに国際展開など広い視野に立ち、新たな夢と可能性にチャレンジする経営を実践する。

9.経営者は自らの責務として本宣言を実践する

 我々は、本宣言の実践が責務であることを認識し、経営トップ自らが率先垂範の上、社内に徹底するとともに、グループ企業や取引先に周知を行う。また、社内外の声を常時把握し、実効ある社内体制の整備を行うとともに、企業倫理の徹底を図る。

10.業界のモラルと自浄能力を維持・向上する

 我々は、自社内及び自社グループ内において本宣言に反する事態が発生したときには、経営トップ自らが問題解決にあたる姿勢を内外に明らかにし、原因究明、再発防止に努める。また、社会への迅速かつ的確な情報の公開と説明責任を遂行し、自らを含めて厳正な処分を行うことにより、業界の信頼回復に努める。


協会は、本宣言に同意しかつ企業活動により産業の信頼と信用を高めることに貢献する企業で構成する。

平成23年11月

一般社団法人 情報サービス産業協会

 
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