WG活動、周知活動

2010年8月31日のJISA標準化部会にてプロジェクト健全性評価指標WGが設置され、活動を開始しました。WG設置以前は「顧客満足度調査」を研究していましたが、人間視点の「健全性」に注目が集まっている現場の潮流を踏まえて、「健全性評価」に変更されたものです。
 

企業の健全性からプロジェクトの健全性までスコープが広いのですが、既に実績のあるプロジェクトの健全性評価指標から検討を開始しました。対象はITサービスのプロジェクトでのシステム開発(保守運用は含まない)とし、プロジェクトを健全化するにはさまざまな視点から見て「このようにすると健全性が高まる」という考え方をまとめていきました。
当初は各ステークホルダ(利用者、発注者、受託者)の視点から見て、どうあれば満足するのかを洗い出し、それをベースに整理や見直しを行い、プロジェクト健全性評価指標の体系化を行いました。
体系化後、各キープローブの評価指標と評価尺度を定義し、開発段階での受託者全視点チェックリストや開発終了後の利用者、発注者、受託者の満足度評価チェックリストも作成しました。これらを取りまとめたレポートは2012年7月20日にJISAより発行されています。

その後、2012年7月25日にSPES2012の講演にて、プロジェクト健全性評価指標の紹介を行いました。また、日経SYSTEMの2012年10月号では、プロジェクト健全性評価指標が三者(利用者、発注者、受託者)の認識のズレをつかむ25項目からなる「良いシステム」や「良い仕事」の評価指標として紹介されました。

評価指標の発表後、WGでは具体的な活用方法を利用ガイドラインにまとめる作業を開始して、その中で開発段階の利用者、発注者、受託者の全視点チェックリストの例も作成しています。また、プロジェクトオーナーや発注者の視点を加味するために、WGメンバーを増強し、利用ガイドラインの見直しを行っています。SOFTWARE JAPAN 2013(2013年2月15日)では、活用方法についても触れた講演を行いました。

 

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