S1f IPA/ITCAセッション

講演タイトル

IT融合によるイノベーションの源泉、気づきの体験

概要

情報処理推進機構(IPA)と特定非営利活動法人ITコーディネータ協会(ITCA)は、共同で2013年7月に「IT融合人材育成連絡会」を立ち上げ、大手企業、IT関連団体、学会、経済産業省など、12組織による議論を重ねました。また、2014年3月には最終報告としてまとめ、5月には検討成果報告セミナーも開催しました。

当セッションでは、前半で、この最終報告で提言しているIT融合人材の人材像、プロセス、能力、育成のあり方と、イノベーションを創出できる組織能力のあり方について解説を行います。そして、後半で、育成のあり方でも強調された「実践的学習の場」の具体例を、デモを含めご紹介します。

ここでは従来のケーススタディ研修とは異なり、あらかじめ答えが用意されている訳ではなく、受講者のダイアログの中から価値を見つけ、共感し、アイデアをまとめることで、新たなビジネスモデルを作っていくと言うプロセスとなります。

最後に、育成における組織能力についての見える化の指標として成熟度モデルをご紹介します。

なお、「実践的学習の場」の具体例はITCAの「イノベーション気づき研修」(2日間コース)の一部を、デモを交えご紹介するものです。


       

講師

IPA (独立行政法人 情報処理推進機構)
IT人材育成本部 HRDイニシアティブセンター
武田 敏幸

プロフィール

PwCコンサルティング株式会社にて、ERP基幹系システムやその他のITシステム導入においてプロジェクトマネージャーを担当。その後、国内ERPベンダーで人事制度策定及び人材育成を担当。2011年よりIPA HRDイニシアティブセンターでIT人材育成に関する企画業務を担当。
IPAおいては2012年に中小企業のサービス型ビジネスへのシフトを促進することを目的とした「サービスインテグレーション型ビジネス」テンプレートの作成事業を担当。2013年から、イノベーションを起こし新たな製品・サービスを創出する「IT融合人材」について育成や組織環境のあり方について検討する「IT融合人材育成連絡会」の事務局を担当。また、「IT融合人材」の育成フレーム整備事業においてイノベーション創出におけるタスク定義やそのタスク実行の際に求められるスキル定義、および組織能力の育成面を切り口とした評価指標「成熟度モデル」の策定を行う。


        

講師

ITコーディネータ協会イノベーション研修講師
ソフトバンクモバイル株式会社
情報システム本部
浅井 治


プロフィール

1982年、大手電機メーカ系のソフトウェア開発会社に入社。UNIXオペレーティングシステムの開発に従事し、ドライバーやコンパイラなどのシステムソフトウェアを開発。その後、ネットワーク、データベースなどのミドルウエア、業務用アプリケーション開発に携わり、幅広いソフトウェアの開発経験を有する。システム開発を通じ、プロジェクトマネージャー、SEを経験、システムアーキテクチャや上流設計を手掛け、中小企業振興公社の専門家派遣事業を通じ、IT活用を支援した。2003年、現在のソフトバンクモバイルの前身である、J-Phoneに転職し、セキュリティ、システム監査を担当。2007年からは、これまでの業務経験・知識を活かし、社内教育、サイバー大学での講師など、教育、研修に携わる。2013年から、ITコーディネータ協会の「イノベーションに関するWG」に参画し、イノベーション関連の研修開発に携わる。また、キャリア開発、メンタルヘルスに興味を持ち、カウンセリングを学び、2011/3以降、東北各地で傾聴ボランティアを続けている。
蔵書、1800冊、非公式ドラッカリアン。
<著書>
2006年「プログラマーは芸術家であり、職人だ」幻冬舎ルネッサンス
2008年「実践的ソフトウェア工学」近代科学社

  •  

このページの先頭へ▲