次世代エネルギーシステムに係る国際標準化に向けて

要約

米国においてスマートグリッドに関する標準化ロードマップが公表され、IEC(国際電気標準会議)においても今後の対応についての議論が開始されている。このような情勢の中、経済産業省により当該分野において優れた製品・サービスを有する日本の企業が、海外にシステムとして事業展開することを支援する観点から、我が国としても戦略的に国際標準化を進めるために、26の重要アイテムを特定し、国際標準化ロードマップとしてとりまとめられた。

特徴

・海外の関連政策動向、各国の標準化への取組状況、市場状況、競争状況を調査・分析している。
・スマートグリッドの全体像を明確化し、NIST (米国立標準技術研究所)のユースケースをベースとして、構成要素である 7 つの事業分野(①送電系統広域監視制御システム(WASA)、②系統用蓄電池、③ 配電網の管理、④デマンドレスポンス、⑤需要側蓄電池、⑥電気自動車、⑦AMIシステム(Advanced Metering Infrastructure ))を抽出し、それらの事業分野を実現するための主要なシステムを重要システムとして特定している。
・日本企業の強み/弱みを分析し、日本企業が競争優位性を有し、市場が見込まれ、かつ参入可能性があるかどうかを考慮して 26 の重要アイテムを抽出している。
・重要アイテムに関する総合的国際標準化戦略(積極的に国際標準化提案をしていくべき分野、国際標準化動向を単に注視していればよい分野、標準化すべきでない分野)を検討している。
・日本企業の強みを生かし、海外展開に資するスマートグリッド国際標準化ロードマップを策定し、推進体制を提示している。

公開元

http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g100129d01j.pdf

(2014年9月)

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