情報インフラの整備が進むにつれ、その重要性の高まりをみせるITサービスマネージメント。データセンターを活用するクラウドコンピューティングの隆盛もあり、保守サービス品質の向上と運用コストの低減といった相反する要求にどう応えていくか。ITベンダのサービス革新が求められています。ここではITサービスのマネジメントモデルや、サービスレベルの活用に資するガイドラインを紹介します。
現状・背景
情報システムが極めて重要な社会インフラになって久しいが、今や情報システム投資の大きな比率を占める一つとして運用コストがあげられる。一方、このシステム運用に関してはそのサービス品質を定量的に捉える事が難しい面もあり、契約内容についても不明確な点が多かった。このような観点からITサービスマネジメントの改善に取り組む企業が増えてきている。近年このITサービスマネジメントのベストプラクティスであるITIL®(ITインフラストラクチャ・ライブラリ)が注目を集めている。さらにITサービスマネジメントの重要な構成要素であるサービスレベル合意書(SLA)の導入に関し、政府や業界団体からガイドラインが発行され、企業のITサービス改善への取り組みを後押ししている。
対象ガイドライン
(2014年9月)