平成25年2月7日、第7回 技術委員会 技術調査部会 情報技術マップWG(座長:亀津 敦、(株)野村総合研究所)が、JISA会議室において、委員9名の出席により開催された。今回も、本年度の技術カテゴリ毎の分析報告がおこなわれた。
各カテゴリの代表的な推移や考察は以下の通りである。
カテゴリC (システム連携とミドルウェア)
・「オープンソースアプリケーションサーバ」は2007年に大きく実績が伸びた後、安定して利用されている。
・「ESB/EAI」 や「BPM/BAM」は利用する人が限られている技術と考察している。
カテゴリG (ネットワーク技術および関連アプリケーション)
・「IPv6」「WiMAX」「LTE/4G」は徐々に利用実績が上がっている。
・本カテゴリの技術では大きく実績を伸ばした技術はなかった。ネットワーク関連技術は、安定した技術を選択するケースが多かったのではないか。
カテゴリI (セキュリティ関連技術)
・セキュリティ関連技術は、認証、署名に関連する技術の実績が上がる傾向が見られた。
カテゴリK (開発環境・開発ツール)
・本年度から調査した「Continuous Integrationツール」と「Webアプリケーションフレームワーク」については、それぞれ研究期と安定期に分類された。
・「コード自動生成ツール」は普及期に近い研究期に位置づけられた。最近、さまざまな自動生成ツールが出ているが、いままでの開発スタイルを買えないと効果が出にくいこともあり、普及までには時間がかかると思われる。
カテゴリL (開発手法・開発プロセス)
・「アジャイル開発/反復型開発」は研究期から普及期となり、着実に普及が進んでいる。
カテゴリM (運用管理)
・オープンソース運用管理ツールと商用運用管理ツールについて、商用とオープンソースの実績差が大きかった。
調査報告書は平成25年4月に発行予定。
(大原)