第1回 先進技術実践委員会

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 8月1日(火)、JISA会議室で、先進技術実践委員会(委員長:植木英次(株)NTTデータ代表取締役副社長)が開催された。参加者は13名。
 冒頭、事務局より平成29年度事業計画に基づき本委員会の設置趣旨と活動計画について説明が行われた。
 続いて植木委員長の司会により以下の通り議事進行した。

  1. 委員長挨拶及び委員自己紹介
  2.  「AI、IoT、ビッグデータなどの先進技術への関心がユーザー、ベンダーともに急速に高まっている。これはチャンスでもあり危機でもある。我々もこのような流れをしっかり把握してビジネスに活かしていかないといけない。米国と違って、日本ではITエンジニアのほとんどはベンダーにいるが、ユーザー側でもこのような先進技術を扱える技術者が必要とされている。先進技術事例研究などを通じて、課題と方向性をしっかり提示していきたい」旨委員長挨拶が行われた後、引き続き各委員より自己紹介と委員会活動計画への期待等が述べられた。
     
  3. 委員会活動
  4.  植木委員長より、委員会は四半期に1回程度開催予定あること、活動は4つの部会を設置・運営することにより具体化されること、委員会では部会の進捗と先進事例や課題の総括的な検討を実施していく予定であることが報告された。 続いて、先進技術部会・端山部会長(NTTデータ技術革新統括本部)、要求工学実践部会・青山部会長(南山大学・理工学部教授)、情報技術マップ部会・山口部会長(みずほ情報総研・経営ITコンサルティング部)、情報セキュリティ部会(事務局)より部会の活動実績及び活動計画について説明が行われ了承された。
      
  5. Connected Industries 推進に向けた我が国製造業の課題と今後の取組
  6.  経済産業省製造産業局ものづくり政策審議室・安藤尚貴課長補佐より、IoTを中心に製造業の観点から、下記を中心に資料に基づいて報告が行われた。
    • 現場では、特に人材確保が課題。全体数の不足のためベテラン・女性・IT・ロボット活用に期待。
    • 多数の企業がデータ収集を始めているが、まだ有効活用できていない状況。
    • 第4次産業革命に対応するためにはデータ利活用が必須。
    • デジタルにより産業の垣根が低くなり、製造業でありながら工場を持たない、印刷業でありながら印刷工場をもたない(既存インフラとITをマッチングさせた事業)などのビジネスが出現。
    • RRI(ロボット革命イニシアティブ協議会)と連携してスマート工場やスマートものづくり、IoTツールなどの先進事例を収集し、公表することにより全体を推進。OECDなどにも展開予定。
  7. その他
  8.  事務局より、Fintechはじめ政策においてテクノロジーが重視されている状況を報告。

 次回は11月にIoT事例を中心に開催することを約して第1回委員会を終了した。

(山本)

 
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