JISA、SLAの観点からIaaS事業者選定の検討ポイントを解説

2014年11月20日

 一般社団法人情報サービス産業協会(JISA) は、このたび、レポート「クラウドインテグレーションにおけるSLAの検討ポイント」を公表しました。

[WEBメンバー限定]クラウドインテグレーションにおけるSLAの検討ポイント
※レポート概要:https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/26-J002.pdf

1.背景

 昨今、ビジネスニーズを短期間で実現し、経営環境等の変化に柔軟に対応するために、クラウドサービスを活用したシステム開発が増えてきています。

 しかし、そのようなシステム開発にあっても、システムインテグレータ(以下「SIer」という。)は情報システムの品質や信頼性を従来型のシステム開発と同様に確保する必要があります。

 そこでJISAでは、IaaS(Infrastructure as a Service)を提供するクラウドサービス事業者に直接ヒアリング又はアンケート調査を行い、SIerが品質や信頼性を確保するためにはクラウドサービスのSLA(Service Level Agreement)をどのような観点から検討するとよいか、そのポイントを整理しました。

2.本レポートの概要

 本レポート[1]では、SLAを8つの観点から分類し40個の検討ポイントを抽出し、検討ポイントごとに、「質問の趣旨」と「回答と考察」を記述しています。

 「質問の趣旨」では、この質問を取り上げた背景を説明しています。「回答と考察」では、ヒアリング又はアンケートの回答結果と、SIerがクラウドサービスを利用して情報システム開発する際の留意点を解説しています。 

分類

概要

サービスの継続性

メンテナンス作業やサービス終了を想定した運用、クラウドサービスの災害対策

バックアップデータ保全

適切なデータ保存

OS/ミドルウェアの
動作保証マイグレーション

稼働するOS/ミドルウェアの動作保証、既存システムとクラウドサービス間の移植性

性能保障

他の利用者とリソースを共用することに起因する処理性能の揺れ、スケールアウト可否

運用

稼働状況の可視化、障害発生時の利用者への通知内容、ヘルプデスクの内容

契約

クラウドサービス事業者との責任分界点、従来の契約可否や法人契約の例

拡張性

既存システムとの専用線接続、リソースを占有できる専用サーバ、利用者の機器持込み

セキュリティ

セキュリティ対策、「パブリック」なサービスであるが故のユーザ別の情報分離のための対策

表1 SLA検討ポイント(8つの観点)

本レポートの概要は一般に公開しますが、レポート本文は当協会会員にのみ公開となります。 



[1] 本レポートはシステムインテグレータ向けに書かれている


 問い合わせ先:(一社)情報サービス産業協会 広報サービス部 press@jisa.or.jp  

 

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