要約
日本OSS推進フォーラムでは、北東アジアOSS推進フォーラムのWG3活動の成果であるオープンソースソフトウェア(OSS)の評価情報リポジトリ、RepOSS(リポス)を公開している。
情報通信分野では、近年OSSが広く採用され、システムのコンポーネントとして重要な役割を担っている。OSSのプロジェクトに開発環境を提供している著名なSourceForge.Net®(注)には2012年3月現在で約32万のOSSプロジェクト、340万人のOSS開発者が登録されている。このように数多く存在するOSSの中で、システムに最も相応しいOSSの採用を検討する場合に必要不可欠となる、OSS評価情報を提供することを目指している。
(注) SourceForge.net®はGeeknet, Inc.の米国、その他の国での登録商標。
特徴
・日本、中国、韓国で関心の高い250のOSSプロジェクトの評価結果を公開している。
・RepOSSは、以下に示すようなOSS評価項目を100以上提供している。
- ライセンス情報
- 開発組織情報(コミュニティ、企業、主たる開発者、開発者の分布)
- 提供情報(メジャーリリース、メジャーリリース提供間隔)
- コミュニケーション方法(オフィシャルサイト、ソースコードリポジトリ、バグトラッキングシステム、メーリングリスト)
- 仕様関係情報(標準準拠、ローカライゼーション)
- 構成(開発言語、プラグイン構造、GUIツール)
- 品質(バグ数、バグ修正率、平均バグ修正時間)
- 普及度(ダウンロード数、ユーザマニュアル、Webサイト数、書籍数、ユーザグループ、賞)
- ポータビリティ(ディストリビュータパッケージ情報、インストーラ情報)
-ビジネス(他ソフトでの利用、ベンダーによるサポートサービス)
-事例
・爆発的に拡大し続けるOSSを考慮してRepOSS自身もOSSコミュニティ型で公開し、今後の発展、内容の充実のために、RepOSSのコミュニティ拡大を図る。
公開元
http://ossforum.jp/node/1260 (プレスリリース)
http://www.reposs.org/ (RepOSS本体)
(2014年9月)