ISO/IEC 29110-2 小規模組織のソフトウェアライフサイクル(VSE)

要約

 VSE標準とは、ISO/IEC29110の呼称で比較的小さなソフトウェアを開発する小規模な組織(Very Small Entities)に、適切な開発指針を提供することを意図して作成された。
 ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP:ISO/IEC12207)で規定する開発(実装)作業に関わるプロセスを取り出し修整(Tailoring)し小組織でもソフトウェア開発の基本として使えるようにコンパクトにまとめている。

特徴

  • 形式上25名以下のソフトウェア開発組織を対象にしているが、この数字にはあまり意味はない。
  • 企業規模、開発組織規模、プロジェクト規模のいずれに見立てても良い。
  • 小規模組織のソフトウェアプロセスの現実的な必要事項を明確にしている。
  • VSE標準プロセスは、2つのプロセスで構成されている。
      -プロジェクトマネジメント(PM)
      -ソフトウェアインプリメーションプロセス(SI)
  • SLCPや共通フレームワークとの違い
      -構成管理やソフトウェア品質管理などの支援プロセスは独自には定義せず、PMタスクの版管理などで定義されている。
      -運用、保守、規格、受発注プロセスなどはこの標準には規定していない。
  • ISO/IEC29110は、Part1~5まであるが、JIS化はPart2(JIS X 0165)のみである。

公開元

http://www.webstore.jsa.or.jp/
(日本規格協会(JSA)の検索トップページから規格番号で検索して下さい。)

(2016年8月)

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