国際デジュール団体

デジュール団体とは標準化を公的に行う団体であり、デジュール団体によって定められた手順で作成・発行された標準がデジュール標準である。
デジュール団体の標準化には、開放性・透明性が要求され、基本的にコンセンサスベースで審議されるので規格作成に時間がかかることが多い。
世界貿易機関(WTO)の公式オブザーバである国際標準化機関には、国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)、国際電気通信連合(ITU)が含まれる[*1]。
ヨーロッパではEU加盟国を中心に、ISO、IEC、および、ITUのそれぞれに対応して、地域標準化団体であるCEN(欧州標準化委員会)、CENELEC(欧州電気標準化委員会)、および、ETSI(欧州電気通信規格協会)が設けられている。
米国規格を制定しているのは米国標準協会(ANSI)であるが、ANSIは規格を作成せず、他の標準化団体が作成した規格を承認し、ANSI規格としている。

[*1] 他の団体は、FAO/WHO合同食品委員会(CODEX)、経済協力開発機構(OECD)、国際獣疫事務局(OIE)、国際法定度量衡機関(OIML)、および、国連欧州経済委員会(UNECE)である。
ここで取り上げるデジュール団体は、代表的な国際標準化機関であるISO、IEC、ITU、ISO/IEC JTC1(ISO、IECの合同委員会)である。また、デジュール団体とはいえないが国際標準化団体として影響力があるアイ・トリプル・イー(IEEE)を取り上げる。

代表的な国際デジュール団体


ISO International Organization for Standardization 国際標準化機構   詳細  
IEC International Electrotechnical Commission 国際電気標準会議   詳細  
ITU International Telecommunication Union 国際電気通信連合   詳細  
ISO/IEC JTC1 ISO/IEC Joint Technical Committee 1 ISO/IEC合同技術委員会   詳細  
IEEE The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. アイ・トリプル・イー   詳細  

(2013年12月)

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