SIS2022 プログラム詳細

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基調講演
データ駆動型社会におけるソフトウェアイノベーション
13:05-13:45
越塚 登(東京大学大学院情報学環 教授)
 データ駆動型社会の実現のためには、IoTやAIをはじめ、ソフトウェアの新しい技術の進展が非常に重要です。本講演では、データ駆動型のサービスやプラットフォームの取り組みをご紹介するとともに、それに関連する様々なソフトウェア技術の重要性をお話しします。

【プロフィール】
現在、東大院 情報学環・教授、専門はComputer Science、特に、IoTやデータ流通PF、スマートシティ/ビル/ハウス、OS、コンピューターネットワーク、HCI、ブロックチェーンなどの研究に取り組んできた。近年は、具体的には、データ連携基盤(DATA-EX)、都市OS、EdTechなどの研究・開発・社会実装に取り組んでいる。

基調講演
スマートシティ、メタバース、デジタルゲームAI
13:50-14:30
三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス AI部 ジェネラルマネージャー)

 今、社会は新しい形に生まれ変わろうとしています。その鍵は3つあります。一つ目はスマートシティ、これは都市を人工知能化することです。二つ目はメタバース、現実の都市に対する仮想空間の都市を示します。そして、デジタルゲームAIは、スマートシティとメタバースに共通する都市空間全体を制御するシステムを提供します。今回はこの全体像を解説します。

【プロフィール】
立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、東京大学生産技術研究所特任教授・九州大学客員教授。IGDA日本ゲームAI専門部会チェア、日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会編集委員会副委員長、情報処理学会ゲーム情報学研究会運営委員。著書に『ゲームAI技術入門』など多数。

招待講演
PM Award2022 優秀賞/JISA DX賞 受賞
リーンスタートアップアジャイル手法を用いた機関投資家向けETF取引プラットフォーム
14:40-15:20
谷岡 和臣(株式会社東京証券取引所)
桑原 章紘(富士通株式会社)

 「もっと早く、もっと安く」というコンセプトのもと、ETF(上場投資信託)に関する投資家の取引の効率化・取引慣行のデジタル化を実現し、金融マーケットの拡大を図るプロジェクト。日本金融機関のうち98%が電話でETF売買を行っている現状に対して、東証と富士通が一体となってチームを結成し、リーンスタートアップアジャイル手法を用いてオンライン取引プラットフォーム“CONNEQTOR”の構築・提供を行うことで、投資家と世界中の取引相手候補をデジタルに繋げ、取引価格・時間の効率化や、ETFの取引プロセスそのものの変革を進めています。

経験報告セッション
オンラインのアジャイルチームにみる「ながら聞き」の効能と副作用
当日10:00から公開します
萱間 真人(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
【共同研究者】岡 桃葉、北沢 昂平
オンラインのアジャイルチームのビルディング、うまくいってますか? 私はうまくいきませんでした。本報告では、オンラインでのチームビルディングの反省を通じて、オンラインネイティブなチームビルディング・チームワークの手法としての「ながら聞き」を提案します。また、「ながら聞き」の概念実証のためのアプリを開発し、それを実際にチームで利用した効果についてお話します。 

経験報告セッション
社内イネーブルメント強化を目的とした学習環境サービス"クラウドサービス体験場"の開発/運用と効果
当日10:00から公開します
弥永 浩輝(東芝デジタルソリューションズ株式会社)
デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現には、クラウドの活用が有効であり、社内のイネーブルメント強化として、社内のクラウド技術者の拡大が急務である。当社では、クラウド技術者拡大に向けて、自習用のクラウド学習環境を提供する学習環境サービスを社内向けに展開中。本報告では、次の2点を紹介する。
・学習環境サービス開発で直面した課題と解決策
・学習環境サービス運用による効果と今後の課題

経験報告セッション
アヤトゥス・カルタの拡張によるユーザが価値を感じるMVPの見つけ方
当日10:00から公開します
田中 貴子(NTTテクノクロス株式会社)
【共同研究者】斎藤 忍
ゴール指向分析の課題やニーズから機能要求や非機能要求を分析する手法と、フィンランドの教育の中で活用されているアヤトゥス・カルタを応用した、ユーザ視点に慣れていない開発者でも、容易にユーザが必要と感じる(価値となる)機能をMVP(課題を解決する最小限のプロダクト:Minimum Viable Product、以降MVP)として抽出する手法を提案する。

経験報告セッション
モデルベースな上流設計を実現するための対話型モデリングの提案と実践
当日10:00から公開します
三浦 政司(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)
【共同研究者】吉澤 良典、弓山 彬
発表者らはシステムモデルを活用した効果的な上流設計を実践するための対話型モデリング手法を提案し、それを実現するためのツールを開発している。これまでに提案手法を地域企業によるシステム開発に適用し、完全にモデルベースな上流設計を実現している。今回の発表では提案する手法とツールについて紹介した上で、実践例と成果を具体的に紹介する。

経験報告セッション
自律的な品質改善のエンジン! 大規模ミッションクリティカルシステムにおける トラブル再発防止管理事例
当日10:00から公開します
掛川 悠(株式会社NTTデータ)
【共同研究者】高橋 秀行、市岡 亜由美
プロジェクトにつきもののトラブル。再発防止せよといわれるが、分析は泥臭い上に意外と難しい。実際、社会のインフラシステムのトラブルは昨今でもなくなっておらず、その意味でトラブルの再発防止は古くて新しい課題といえる。そこで、本稿では、大規模ミッションクリティカルシステムの10年以上の開発で培われた再発防止プロセスのポイントを述べ、中でもとりわけ難しいトラブル多発時の原因分析にフォーカスをあてた。

経験報告セッション
DXの実現に向けたビジネスローンチ判断Frameworkの提案
当日10:00から公開します
坂口 聡(パイオニア株式会社)
【共同研究者】位野木 万理
過去に多くのイノベーションを創出してきた日本企業が、昨今はイノベーションを創出が足りていない。企業の開発現場では技術は民主化しアイディア実現のコストが低下しておりPoCは作れアイディアの価値検証は素早くできる。しかしビジネス自体の検討が足りていない。検討するツールは世の中多数あるが、使いこなすのには時間がかかる。よって詳細を検討する前にアイディアをクイックに判断できるFrameworkを検討した。

経験報告セッション
SAFe®を自組織に適用!企業のビジネスアジリティを向上させる「リーン・アジャイル組織」の実践
当日10:00から公開します
朝倉 淳(TDCソフト株式会社)
ビジネスアジリティに課題を抱えているお客様に対して、当社はエンタープライズアジャイルフレームワークである「SAFe®」を用いた導入支援コンサルティングやトレーニングを行っています。このSAFe®を2020年から自組織にも取り入れ、SAFeのイベントやプラクティスを実践してきました。

経験報告セッション
ウォーターフォール型開発中心のIT企業における 社員主導によるアジャイル型内製開発コミュニティの立ち上げ
当日10:00から公開します
竹内 智哉(株式会社日本総合研究所)
【共同研究者】牧原 良英、小西 信次、藤野 亮太、岡本 あかり
昨今、IT企業は新技術を柔軟かつ俊敏にビジネスに活用すること(モード2)が求められているが、当社のようにモード1のシステムの資産、企業風土、人材を抱える企業では新技術を活用する機会が限られている。
そこで、社員自らが既存事業と切り離したインフォーマルな組織を立ち上げ、新技術を活用した内製開発で社内の問題解決の機会を創出した「IoTラボ」について、取り組み内容、社員の巻き込み方、成功のポイントを紹介する。

ワークショップ
メタバースを活用した新たな要求獲得ワークショップ
14:40-17:30
討論リーダ
天野 めぐみ (伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
北川 貴之 (東芝デジタルソリューションズ株式会社)
斎藤 忍 (日本電信電話株式会社)
中村 一仁 (富士通株式会社)

企画・運営
位野木 万里 (工学院大学)
JISAデジタル技術部会要求工学グループ
JISAデジタル技術部会要求工学グループでは、Digital Transformation(DX)の社会実装の加速や持続可能な社会実現のための開発目標への取り組みなどをターゲットにした「要求工学知識体系REBOK(DX編)」の開発に取り組んでいます。その一環で、インパクトのあるソリューションの考案を実現するための要求獲得技術について議論しています。

今回、リモートワークが中心となる要求獲得技術の中でも、メタバース上でのワークショップ形式のアイデア創出手法をとりあげます。本ワークショップは、メタバース上での要求獲得、メタバースそのものの要求獲得の検討のため、メタバースアプリとしてVirbelaを用いて、ワークショップを行います。参加者は、アバターを通して、メタバース内の体験、エクスカーション法によるアイデア創出、グループディスカッションを行い、メタバース上での要求獲得のあり方や、メタバースを用いたソリューションアイデアについて議論します。

リモート下での新たな要求獲得ワークショップの工夫点を体験し、楽しいイベントになるように準備いたしておりますので、どうぞ奮ってご参加をお願いいたします。

注意事項:メタバースアプリとしてVirbelaを用います。参加者は、事前にアカウントやアバターを作成する必要があります。これらの設定手順については参加者に別途ご案内します。

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