SIS2020 プログラム詳細

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基調講演
新たな社会・産業構造をデザインするアーキテクチャというアプローチ
13:15~14:15
白坂 成功(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授) 

 デジタルに代表される新たな技術の出現によって、これまでにない社会・産業がうまれはじめている。政府では、Society5.0のコンセプトのもと、人間中心の新たな価値を生み出す社会・産業構造をデザインすることを目指している。本講演では、この活動の中心となっているアーキテクチャについて説明するとともに、社会。産業アーキテクチャをデザインするためにIPAに設置されたデジタルアーキテクチャ・デザインセンターにおける活動についても紹介します。

【プロフィール】 
東京大学大学院修士課程修了(航空宇宙工学)、慶應義塾大学後期博士課程修了(システムエンジニアリング学)。大学院修了後、三菱電機にて15年間、宇宙開発に従事。「こうのとり」などの開発に参画。技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論などの研究に取り組む。2010 年より慶應義塾大学SDM研究科准教授、2017年より同教授。

基調講演
未来を創るITエンジニアになる秘訣
14:30~15:30
甲元 宏明(株式会社アイ・ティ・アール プリンシパル・アナリスト)
 世界中がデジタル時代を迎え、多くの企業や組織において先進的なITテクノロジーの活用が望まれています。いまや独りでも世界を席巻する革新的なビジネスを創ることができるようになっています。過去の常識や、企業/組織の枠にとらわれず、自らのスキルと直感を信じて果敢に挑戦するエンジニアが必要な時代になっています。本講演では、テクノロジーやスキルを武器にしてバラ色のエンジニア人生を切り拓くための考え方やアプローチを紹介します。

【プロフィール】 
クラウド・コンピューティング、ネットワーク、ITアーキテクチャ、アジャイル開発/DevOps、開発言語/フレームワーク、BPM/EAI/EDI、OSSなどを担当し、ソリューション選定、再構築、導入などのプロジェクトを数多く手がける。2007年より現職。

経験報告セッション
AI技術を活用した高リスクプロジェクト予兆検知手法の提案
10:00から公開します
神林 友和(株式会社NTTデータ)
【共同研究者】黒木賢一 荏原祐美子 宮健二
不採算案件抑止のためにAI技術を適用した不採算プロジェクトの予兆検知等が提案されている.しかし,ディープラーニングには検知根拠が不明確であるという課題がある.そこで,ディープラーニングに加えて検知理由が理解しやすい特長を持つ「決定木」の併用により,前記課題を克服することを考案した.サンプルデータを筆者らが考案したモデルで分析し,その有効性を確認した。

経験報告セッション
知見データベースを用いたレビュー自動化支援
10:00から公開します
林 香織(株式会社デンソークリエイト)
【共同研究者】鈴木亜矢香 岡田隆史 小林展英
車載ソフトの大規模化にともないプロジェクト数が急増しており、品質確認を担う識者の不足、さらには当たり前品質の取りこぼしが懸念されている。本提案は、識者の知見をデジタル化し、担当者にフィードバックできる環境を提供することで、開発経験の浅い担当者が自分自身で当たり前品質に相当する基本的な欠陥を除去でき、さらにその結果として、識者が本来注力すべき高難度な品質確認に取り組める環境の整備を目指している。

経験報告セッション
DX(デジタルトランスフォーメーション)推進のための情報システムモダナイゼーションの課題とアプローチ
10:00から公開します
小澤 司(東邦ガス株式会社)
【共同研究者】青山幹雄
顧客要求の変化への迅速な対応や業務プロセス改善のためにDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が経営の重要な課題となっている。しかし、DX推進において既存情報システムが足かせとなっているケースが多い。そのため、情報システムのモダナイゼーションを取り巻く状況と課題を分析し、そのアプローチについて検討したので、報告する。

経験報告セッション
アジャイルPMO~大手SierのPMOのアジャイルトランスフォメーションの旅~
10:00から公開します
張 嵐(TIS株式会社)
【共同研究者】歌田悠紀 坂本雅也
変化に強い企業になるため、スクラムチーム以外の組織があることを忘れてはいけない。部門横断の組織であるPMOは、自身がアジャイル変革を行わなければ、アジャイル普及・定着の阻害要因になり得ると考える。
本発表では、TISのPMOの変革ストーリーを通じ、見えた課題、感じた危機感を共有し、PMO変革のきっかけ、変えるためのステップ及び取り組みを示す。また、新しい時代にふさわしいPMOの未来像を提言する。

経験報告セッション
プロダクトアウト型製品開発におけるイノベーションデザイン手法とデザイン思考の適用
10:00から公開します
沼田 真仁(キヤノン株式会社)
【共同研究者】位野木万里
プロダクトアウト型の製品開発では、技術的には優れている製品が、ビジネスモデルが未熟、またはユーザーのニーズに適合していない、といった理由でビジネス的に成功しないという課題がある。本稿では、弊社の1つの技術を題材に、イノベーションデザイン手法を適用したビジネスモデル開発から、デザイン思考を適用したプロトタイプ作成までを実施し、手法の評価を行った。さらに、これらの手法の組織への展開状況について報告する。

経験報告セッション
段階的なプラクティス導入によるアジャイルの定着
10:00から公開します
村上 孝(株式会社デンソークリエイト)
【共同研究者】小寺浩司 竹崎孝志 杉浦雄祐
自動車業界にもアジャイル導入の要求が高まっているが、日本で導入に成功した事例はあまり公開されていないため、当社でも導入に試行錯誤してきた。
導入する際のよくある問題として、「アジャイル導入を急ぎすぎている」があった。
そこで、段階的にアジャイル導入を進める枠組みを確立し、プロジェクトで試行した結果、スムーズなアジャイル定着が実現できた。
今回は、その段階的なアジャイル導入の事例を発表する。

経験報告セッション
社内YouTuberの挑戦~コロナ禍のコミュニケーション最前線~
10:00から公開します
部田 裕介(株式会社リンクレア)
【共同研究者】鳥海沙矢香
コロナ禍において、急なリモートワークを余儀なくされた。
社員はコミュニケーションがオンラインに変化する中で、徐々に新たな働き方に適応してきている。
しかし、社員にアンケートを取ったところ、「一体感」や「仲間意識」というものが薄れていることに気が付いた。企業の多くが同じ悩みを抱えていることと思う。
今回はそれらの問題を解決する為に、どのような方策をとったか、またどのような効果があったかを発表する。

経験報告セッション
ニューノーマルでの多様で柔軟な働き方を実現するソフトウェア開発アプローチの実践報告
10:00から公開します
飯村 結香子(日本電信電話株式会社)
【共同研究者】斎藤忍 (日本電信電話株式会社)
                    際田泰弘 上原潤二(NTTテクノクロス株式会社)
新型コロナウイルス感染拡大防止のためのテレワークの普及は,メンバが一つの場所に集まって働くことを前提としてきたソフトウェア開発プロジェクトから働く場所の柔軟性をもたらすきっかけとなった.本発表では,さらに短時間,限定時間帯,短期間など働く時間の柔軟性を実現するソフトウェア開発アプローチ「Hydra」を提案し,開発プロジェクト適用による実行可能性の評価および実践者のコメントを報告する.

経験報告セッション
開発標準の作成におけるインナーソースの活用
10:00から公開します
熊川 一平(株式会社NTTデータ)
【共同研究者】龍真子 熊谷尚俊 峯尾彩
ソフトウェア開発を成功に導くために,開発標準等のドキュメントを作成している企業は非常に多い.多くの場合,開発標準は重厚長大なドキュメントであり,多忙な技術者から忌避されている. 我々は,OSSの開発技術・文化を,組織などの閉じたコミュニティで実践するインナーソース開発のノウハウを,開発標準の作成に適用し,これらの問題の解決を試みた. 本発表では,これらの経験に基づく考え方や結果を紹介する.

経験報告セッション
withコロナ、afterコロナのソフトウェア開発における課題と対策
10:00から公開します
宮田 真紀子(東芝デジタルソリューションズ株式会社)
【共同研究者】北川貴之 大森麻理
4月の緊急事態宣言を受け、アジャイル開発をしている弊社プロジェクトメンバが全員在宅勤務となり、アジャイル開発を在宅環境で実施することとなった。本来、同じ場所に集まって開発することが推奨されているアジャイル開発であるが、コロナ禍の状況では難しくなっている。本報告では当該プロジェクトでの課題を洗い出し、対策を講じた結果を説明する。

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