マレーシア/シンガポールのデータセンタ及びIT産業視察
開催終了
昨今のデータセンタビジネスでは、企業活動のグローバル化に伴い、グローバル活動の中心地への集約が進んでおります。また、BCP強化を目的とした自然災害の少ない地域への移転や、運用コストの削減を目指した移設も、今後のデータセンタビジネスを検討する上で非常に重要なポイントとなります。一方、このようなデータセンタ海外立地を考慮すると、
条件を満たすのは、香港、シンガポール、マレーシア等限られた国となります。
特に、マレーシアに関しては、元々データセンターコストが日本・シンガポール等と比べかなり安いことが知られており、豊富な天然ガス資源を背景に電力コストも安く、地震・台風等の自然災害がなく、親日的で、政治情勢も安定しているという特徴があります。また、これまで同国の難点であった通信回線コストの高さが、2012年末に同国と日本・アジア主要国を直接結ぶ海底光ケーブル「Asia Submarine Cable Express」が開通し、通信品質、コスト共に大幅に改善されたことにより、マレーシアは、政治リスクのない地域で、災害対策を実施しながら、且つ、データセンタのコストダウンも実現できる海外立地として注目を集め始めています。また、ASEAN諸国の中心に位置し、シンガポールの隣国でありながら人件費を含めた各種インフラコストが大幅に安いため、日本企業のグローバル化に際しそのバックオフィス拠点としての優位性にも認識が高まりつつあります。
そこで、データセンタ部会とグローバルビジネス部会では、マレーシア・マルチメディア開発公社(MDEC)のご支援を得て、マレーシア/シンガポールのデータセンタとIT産業を視察する機会を設けました。
是非、多数の方にITビジネスのグローバル化と東南アジア主要国の事情について理解を深めて頂きたく、本視察団への参加についてご検討くださるようお願い申し上げます。