2014年に発行した「VSE標準 導入の手引き シュアな開発環境を構築し、スマートな情報共有を図るには!?」の改訂版です。主に誤植の修正等を行い、このたび書籍と同内容をPDFで公開します。
内容紹介
「今回の改訂にあたって」から引用。
初版発行から5年が経過し、ソフトウェア開発に関する国際標準も改訂されてきています。
本改訂では、この5年で改訂された国際標準の取り込みや、各アクティビティ間の関連を詳細化しました。
これからソフトウェア開発の標準化を進めようと考えている組織や、開発プロセスの見直しを考えられている組織の参考になれば幸いです。
令和元年6月
VSE(基本開発プロセス)研究会
(株式会社リンクレア)
座長 宮迫久浩
目次
第1章 新しいソフトウェア開発標準
1.1 新しい標準:VSE標準
1.2 導入による将来への期待
第2章 VSE標準を導入するには
2.1 ソフトウェア開発の標準って何?
2.2 業務の内容を見つめ直す
2.3 言葉の違いを乗り越える
2.4 仕事をソフトウェアプロセスとしてとらえ直す
第3章 VSE標準ソフトウェアプロセス概説
3.1 小組織のための基本ソフトウェアプロセス
3.2 VSE標準によるソフトウェア開発作業開始の前提
3.3 VSE標準の2つのソフトウェアプロセスの関係(プロジェクト管理とソフトウェア実装)
3.4 プロジェクト管理プロセスのアクティビティと作業成果物
3.5 実装開始~要求事項分析、計画立案と作業成果物
3.6 設計~テストと作業成果物
3.7 計画実施~プロジェクト評価及び制御と作業成果物
3.8 製品納入、プロジェクト終結と作業成果物
第4章 VSE標準活用方法
4.1 状況に適応したプロファイルの活用とは?
4.2 契約関係の中でのプロファイル設定
4.3 プロファイル選択/自己修正利用
4.4 VSE標準 活用事例
第5章 ソフトウェア開発作業のヒント
5.1 プロジェクト開始時作業
5.2 追跡可能性(Traceability)
5.3 構成管理と版管理
5.4 レビュー
5.5 検証・妥当性確認(Verification/Validation)
5.6 テスト
5.7 リスクの識別
5.8 品質管理と品質保証について
5.9 品質マネジメントシステム(JIS Q9001)との関係
5.10 組織として実施すべき項目
5.11 プロジェクトの規模、組織
5.12 ツールの利用
5.13 ソフトウェアプロセスの改善
巻末付録
付録A VSE基本プロファイルでの作業成果物
付録B VSE基本プロファイルでの役割
付録C VSE基本プロファイルでのアクティビティ定義とタスクの「確認用テンプレート」
付録D VSE標準の背景等
付録E 参考資料
執筆者一覧(平成25年度)
執筆者一覧(平成30年度)
概要等公開資料
| VSE |
| 「VSE」は、Very Small Entityの略語で、「小規模なソフトウェア/システム開発組織」を意味します。 |
| VSE標準 |
| 「VSE標準」とは、最小限度で信頼のおけるソフトウェア開発のあり方をグローバルに通用する国際標準としてまとめたものです。 |
VSE標準では、軽量なソフトウェアプロセスということを重視します。ここで紹介するアプローチでは、オーソドックスなソフトウェアプロセスの考え方を基礎として、その枠組みからできるだけ乖離しないようにしながら、軽量化を目指します。
プロセス項目の削れる部分、この部分は責任分担できるといった考え方のもとに軽量化しますが、ソフトウェアのライフサイクル全般にわたる本来の目的の実現ということを念頭に置きます。
状況に応じてソフトウェアプロセスの組み立てを変えていくことも考慮しています。
『「VSE標準 導入の手引き 改訂版」スマートで信頼のおける小規模ソフトウェア開発の手引き―VSE標準の活用―』全文 (PDFファイル 4.6MB)
お問合せ先
担当者:JISA鈴木
TEL:03-5289-7651
Email:report@jisa.or.jp
備考