本レポートは2013年7月に発行された「プロジェクト健全性評価指標」の利用ガイドです。
内容紹介
プロジェクトの推進には、プロジェクトオーナーを含め、多くのステークホルダが関わっています。発注者は市場動向や利用者のニーズに基づいて的確に仕様を確定し、受託者は最適なサービス実現に向けて強力にプロジェクトを推進します。その他、企画者や利用者などのステークホルダの協力も必要です。
プロジェクトにおける個々のステークホルダが努力するだけでなく、ステークホルダ全員が一丸となって対応していくことが必用であり、そのためにプロジェクト健全性という考え方を導入しました。
プロジェクトが健全であることは、ステークホルダ間の認識差がなく、良好な連携ができていることです。プロジェクト健全性評価指標にて、ステークホルダ間の認識の差が少なくなるような行動や取組みを評価し、抽出した不健全性に対してステークホルダ同士が協働して健全化に向けた行動を起こすきっかけを提供するのが、プロジェクト健全性評価の目的になります。
プロジェクト健全性評価指標の評価項目や評価基準は、汎用的な文言で記述しています。これは、実際のプロジェクトが数百万円程度の小規模のものから数十億円以上の大規模なものに至るまであり、プロジェクトに関与するメンバーも数人から数十人、数百人もしくはそれ以上と多種多様だからです。
プロジェクト健全性評価指標は、対象プロジェクトにあわせてテーラリングを行うことを前提としています。また、利用目的や場面により、どの評価指標を使用するかを決める必要があります。
本利用ガイドラインでは、プロジェクト健全性評価をどのような手順で進めていけば良いのか、テーラリングをどのように行うのか、評価した結果をどのように分析するのかを具体的なサンプル例や実プロジェクトの事例をもとに説明しています。
プロジェクト健全性評価指標の具体的な使い方を理解していただき、いろいろなプロジェクトにて、ご活用頂ければ幸いです。
(本書「はじめに」より引用抜粋)
目次
【目次】
1 プロジェクト健全性評価指標の使い方
1.1 プロジェクト健全性評価指標の選定
1.2 プロジェクト健全性評価チェックリストの作り方
1.3 プロジェクト健全性の評価分析
2 キックオフでのプロジェクト健全性評価の進め方
2.1 プロジェクト健全性評価の流れと準備
2.2 チェックリストの準備(テーラリング)
2.3 ステークホルダへの事前説明とチェックリストの配布
2.4 チェックリストの回収と分析、報告書作成
3 キックオフでのプロジェクト健全性評価の実施例
添付資料
(1) キックオフ/ステアリング会議での健全性評価指標の選択例
(2) プロジェクト遂行中での健全性評価指標の選択例
(3) 反省会での健全性評価指標の選択例
(4) 開発段階 発注者全視点の健全性評価チェックリスト例
(5) 開発段階 受託者全視点の健全性評価チェックリスト例
(6) 開発段階 利用者全視点の健全性評価チェックリスト例
(7) プロジェクト健全性評価指標とリスクの関係
概要等公開資料
「プロジェクト健全性評価指標 利用ガイドライン」(PDF)
「プロジェクト健全性評価指標 利用ガイドライン」添付資料(excel)
お問合せ先
担当者:JISA 企画調査部 鈴木
TEL:03-5289-7651
Email:report@jisa.or.jp
備考