ビジネスアナリシス知識体系ガイド(BABOKガイド)Version 2.0

要約

 BABOKとは、カナダの非営利団体International Institute of Business Analysis (IIBA)が策定したビジネスアナリシス(BA)のための知識体系。BAは、組織目的達成のため、的確な解決策を導き出したいステークホルダー間のリエゾン(連絡役)として働くのに必要なタスクとテクニックの集まりである。なお、BABOKは知識体系であって、マニュアルではない。各社の状況に合わせて、適用方法は変える必要がある。

特徴

  • 7つの知識エリアによって構成されていて、各知識エリアにはビジネスアナリシスを実行するうえで重要なテーマや目的がある。7つの知識領域は、[ビジネスアナリシスの計画とモニタリング][引き出し][要求のマネジメントとコミュニケーション][エンタプライズアナリシス][要求アナリシス][ソリューションのアセスメントと妥当性確認][基礎コンピテンシ]である。
  • 知識エリアの目的を達成するためにビジネスアナリストが実行するタスクの役割と、タスクの実行に必要なインプットと創出されるアウトプットを、簡潔に表している。
  • タスクの実行方法やアウトプットを導き出すために必要なテクニックを示している。テクニックには、ブレーンストーミング、データフロー図(DFD)、インタビュー、SWOT分析、構造化ウォークスルー、状態遷移図などが含まれている。

その他

  • IIBA日本支部では、ビジネスアナリシス知識体系ガイド(BABOKガイド)Version2.0日本語版を出版している。
  • ビジネスアナリストの資格として、IIBAが認定するCCBA(Certification of Competency in Business Analysis) 認定制度、CBAP(Certified Business Analysis Professional)認定制度がある。但し、CBAPは現時点では英語での受験のみで、IIBA日本支部では日本語版での受験が可能になるよう計画中である。

公開元

http://store.iiba-japan.org/

(2014年9月)

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