第6回 プロジェクト健全性評価研究会

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 平成29年10月11日(水)に第6回プロジェクト健全性評価研究会(幹事:早乙女真 (株)NTTデータ経営研究所)が開催された。出席者は事務局含め8名。

 前回の会合で取り上げたフィクションストーリーでの組織敗退、すなわちプロジェクト破綻の原因を、健全性指標のキープローブ(指針)で分析できるか「開発」の健全性指標を使って検討した。その結果、「ニーズ」と「ゴール」ではステークホルダ間に「ズレ」は見られなかったが、「資源・環境」のキープローブ、特に「人」の観点は、教育訓練と結びつけてしまうことに議論があった。「教育」は能力向上の一手段ではあっても「ズレ」を発見するキープローブと見るのには疑問が残る。また「人と人との連携」でも、相互に問題を認識しているにもかかわらず破綻へ進むのは、マネジメントそのものの問題であり、健全性指標で「ズレ」を発見する以前の問題あるとの指摘があった。

 今後の運営については、情報システム開発に関わる裁判例を取り上げ、健全性指標で分析を試みるのはどうかとの提案があった。本指標を開発中のプロジェクトに適用するのは難しく、完了したプロジェクトに適用する方が研究を進めていく上で現実的だからである。まず「要件定義と変更」「検収と瑕疵」のプロセスで健全性指標の適用を試みる。

 次回は11月8日に開催する。

 (鈴木)

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