平成29年8月29日、第4回 ITアーキテクトコミュニティ(幹事:今村大輔 東芝デジタルソリューションズ(株))がJISA会議室において、12名の参加を得て開催された。
本年度は、コミュニティ参加者それぞれが、第1回会合で決定したテーマに沿って10分程度の説明を行い、その内容を起点にメンバ同志で議論をするショートセッションと、個別テーマに沿った集中講義+グループ討議を予定している。
今回は集中講義+グループ討議として、『人財育成』をテーマに、(1)ITアーキテクトの役割再考、(2)ITアーキテクトの評価、の2点についてはじめに15分程報告を行い、続いて参加メンバーをグループ分けして議論を深めた。
各々のディスカッションポイントは以下の通り。
- ITアーキテクトの役割再考
※ディスカッションポイント
- 各職種の役割再考
- 各職種間に壁はあるか?
- これからの各職種の役割はどうあるべきか?
- これから習得すべきスキル
- ITアーキテクトが今後、習得すべき追加スキルとその理由は?
- ITアーキテクトの新しい役割
- これからのITアーキテクトが担うべき新しい役割や提供価値は?
- ITアーキテクトの評価
※ディスカッションポイント
- ITアーキテクトが適切に評価されているか?
- ITアーキテクトの評価の観点には何があるか?
職種の役割に関する議論では、職種を定義したことが縦割り組織となり、責任の所在が不明確になるなどスピード感に欠ける体制となってしまった弊害や、クラウド技術によってひとりがカバーする領域が複数に跨がるようになること、CIOやCTOと話が出来るようにシフトしていく必要があることなどの意見が出た。
ITアーキテクトの評価に関する議論では、PM、PL、営業などは数字で評価することが出来るが、ITアーキテクトは明確な評価基準がなく、適切に評価されていない、評価の基準は会社によってばらつきがあるなどの意見が出た。
次回は(1)性能問題について、(2)MSAとデータモデリング、の2点をテーマに、9月26日に開催する予定。
(佐藤)