第1回 国際連携委員会 パブリックポリシー部会

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 平成25年8月1日(木)午後1時より、平成25年度第1回パブリックポリシー部会が開催され、横澤 誠 部会長((株)野村総合研究所)をはじめ、計13名が参加した。

 まず事務局より、部会の活動内容と企画書を簡単に説明。その後、各委員の自己紹介を行った。

 次に、横澤部会長より、現在重要な政策的課題である、TPPやEPAなどを含む通商問題、EUデータ保護指令改正をはじめとする個人情報保護の問題、インターネットなどのサイバー空間の規律強化の動きの3つについて全般的な説明が行われ、部会前半のみ参加の経済産業省 梅田 英幸 室長補佐より、経済産業省の見解についてコメントがあった。

 また通商交渉について、大澤 浩 委員より説明があり、TPP交渉の内容については厳しい箝口令が出ているとのことで、当面どのような交渉が行われているのかは公開されないようであるが、JISAとしての立場や基本的考え方をまとめて、国内外の関連団体に送り、産業界としてできる限り協力していくこととした。

 個人情報保護については、白川 幸博 委員(日立製作所)より6月下旬に行ったJEITA、経団連、JIPDEC、JISAの合同訪欧ミッションの内容と結果について説明が行われた。また、今後も関連団体等で協力して関係省庁への働きかけや協議を継続し、また米国、アジア諸国などの国々やOECD、APEC等とも情報・意見交換を行うことによりグローバルな動向を把握して、日本の産業界の国際競争力を高める努力をしていくべきであり、JISAも関連団体と協力していくこととなった。

 最後にサイバー空間の規制強化について横澤部会長より説明があった。昨年12月にITU会合において、従来、国際電話等の規則を定める国際通信規則(ITR)に、インターネット上の通信も含めるかどうかの議論が行われ、主に日米欧などの先進国は反対したが、ほとんどの発展途上国は賛成した。賛成しなかった国には改正法は適用されないが、途上国側は国数では圧倒的に多く、今後のグローバルな議論を注意深くウォッチし、また他団体とも連携していくこととなった。

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