第4回 人材委員会

印刷ページを見る

令和4年10月13日に第4回人材委員会(委員長:福永哲弥 SCSK(株) 取締役 執行役員 副社長)が、Zoomによるテレカンファレンスにて計17名の出席により開催された。

 冒頭、福永委員長より、「本日は、JISA版NTCプロジェクトについて状況を確認し、受講修了後のコミュニケーションのあり方などについて確認したい。また、本年度のマインドシフト研修や、JISA ICTカレッジについての公募審査結果を確認する。最後に、デジタル人材が活躍するための環境整備(組織)についての課題を整理している。課題感について議論したい。」とあった。当日の報告内容の要旨以下の通りである。

1.NTCプロジェクトの状況について
 7月1日に開講し、7月のテクニカルスキル研修、8月のビジネススキル研修を経て、9月より5チームに分かれ課題探索・解決プログラムを実施している。
 9月5日、6日は現地でヒアリング活動を実施した。群馬県庁内の約20組織から、テーマ毎にDX推進課題などを聞いている。その後は、チーム毎に必要であれば適宜現地に出向き、課題の探索に取り組んだ。10月11日に中間発表を実施し、今後の取り組みなどを共有した。最終発表は11月7日(群馬県庁)に実施する予定。

2.本年度マインドシフト研修について
 マインドシフト研修については、枠組み等は昨年度を継承して実施することとする。昨年度からの変更点として、講義の最後に本研修を受けてどのように意識が変わったのか確認する時間をつくることにした。

3.デジタル人材が活躍するための環境整備(組織)について
 デジタル人材が活躍する組織にしていく際の課題について皆さんから意見をもらった。事務局にて、ご意見について9つの分類に分けた。
 企業文化や組織については、そもそも、既存ビジネスが収益の基盤となっていることで、デジタル人材を目指すという文化が従業員にないことや、中堅社員の意識に課題感を持っている。また、雇用形態についても、新しい人材をどのように雇用するのかといった課題感がある。
 人事制度/評価については、デジタル人材の正当な評価が難しいとともに、キャリアパスに評価が組み込まれている場合の対応などの課題があげられた。解決案として、スペシャリスト待遇を用意したりしている取り組みが紹介されている。
 処遇については、外資系企業との人材の取り合いになっていること。目標管理やタレントマネジメントについては、トップ人材にどのような目標をセットするのか難しいとあった。
 人材育成については、そもそもトップ人材のキャリアパスが明確ではないことや、画一の育成は難しいことがあげられた。また、既存事業で収益をあげている社員を新しいビジネスにどのように取り組ませるのかバランスが難しいとの意見があった。
 今後、9つの分類について解決案(自社での取り組み)を共有することとなった。

(大原)
  •  

このページの先頭へ▲