第3回 技術委員会

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令和4年3月16日(水)、第3回技術委員会(委員長:佐々木裕 (株)NTTデータ 取締役常務執行役員)がZoomによるテレカンファレンスにて開催された。参加者は19名。

冒頭、佐々木委員長より「本日はグリーンデジタル関連の動向に関する講演の他、各部会の活動報告を予定している。今年度の技術委員会はオンラインで会合を開催してきたが、次回会合では対面での開催も検討し、活発な議論を行いたい。」と挨拶があった。

議題の一つ目として、船木春重氏(株式会社NTTデータ経営研究所 デジタルイノベーションコンサルティングユニット シニアマネージャー)より、グリーンデジタル関連の動向として、政府のグリーン政策(情報通信産業)、グリーンbyデジタルやグリーンofデジタルの今後のポイントについてご講演があった。講演後の主な意見交換は以下の通り。

  • アプリケーションの電力の可視化は、まさにITの出番であり、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、リアルタイムで可視化できる仕組みを国全体で検討していく必要がある。ソフトウェアのグリーン化によって性能をほぼ落とさずに低い電力消費量で処理を実行できる実験的なデータはあるが、消費電力を可視化できる仕組みをハードウェアやソフトウェアに組み込み、誰もが簡易に見えるようにしていかないと、グリーン化に取り組むモチベーション向上や普及の促進に繋がっていかない。
  • デジタル技術を活用したCO2削減は、業界を横断してあらゆる産業と協力しながら進めていく必要があり、グリーンとデジタルの双方に精通した人材の育成が求められる。
  • 消費電力の大きい機械学習やデータ解析の領域においては、AIによる学習済みモデルの流通等が今後注目される可能性がある。
  • カーボン・クレジットに係る炭素取引において、炭素排出量データの信憑性や価値の証明が今後一層課題になる。

議題の二つ目として、デジタル技術部会、サイバーセキュリティ部会、環境データセンタ部会の活動状況について各部会長より説明があった。

デジタル技術部会は、まず端山部会長より「DX進展に伴うIT専門技術者の責務変化に関する調査(仮)」の趣旨や配下グループの活動状況を説明した。その後、情報技術マップグループの山口リーダより「2021年度 情報サービス産業における技術成熟度調査(情報技術マップ調査)」の結果報告として、今年度調査結果におけるトレンドの説明があった。

サイバーセキュリティ部会は、柴崎部会長より「機密情報の取り扱い」に関する運用状況の調査、木谷委員よりSBOMの利活用促進に関する経済産業省のタスクフォースでの議論内容ついて説明があった。

環境データセンタ部会は、藤井部会長よりデータセンタ業のベンチマーク制度の概要や制度適用範囲等について説明があった。

各部会の活動成果に関して、今後も引き続き委員会に共有していくこととなった。

(辻村)

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