第2回 社会の革新委員会

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令和3年10月21日、第2回社会の革新委員会(委員長:長坂正彦((株)ワイ・シー・シー代表取締役社長)をZoomによるテレカンファレンスにて開催した。出席者は20名。

 会合では、前回欠席の委員からの自己紹介の後、次のアジェンダで発表が行われた。
 1 シンクタンク会員が描く未来像(1) 
 2 2030年に向けたビジョンの策定状況について

 まず、シンクタンク会員が描く未来像として、「NRI未来年表」を公表している(株)野村総合研究所 桑津委員より、「2030年予測_NRI未来年表から」と題して、我が国の人口減少による経済的プレゼンスの低下、高齢化と人手不足、自動化の進展から生ずる当業界と社会への影響について解説された。

 次に、2030年に向けたビジョンの策定状況として、まず、原委員(NECソリューションイノベータ(株))より「ありたい姿2030」と題して、2030年のビジョン策定をグループ会社としてではなく、自社で取り組んだ理由、策定経緯とプロセス、策定に至る苦労話が紹介された。
 続いて、水野委員((株)構造計画研究所)が「Design Engineering FirmにおけるVision策定スキーム~2030年に向けたビジョン策定状況」と題し、「大学・研究期間と実業界をブリッジするデザイン&エンジニアリング企業」を掲げる同社が、専門家集団による自律分散型ネットワーク組織でのビジョン策定の取組状況を紹介した。

 発表後の意見交換では、次の意見が聞かれた
・今後、日本の立ち位置が低下してくことを前提に考える必要がある。
・技術者は明確なゴールがないと動きづらい。熱意を高める働きかけが大事。
・企業は事業経営と組織経営が両輪。組織経営に軸足をおいた経営理念を3年前に策定した。組織風土、企業文化は大事な経営資源であると捉え、これがよくなると、ヒト・モノ・カネの経営資源もよくなるという発想で取り組んだ。
・100年企業を目指すために社内でビジョン策定に取り組んでいる。社員が将来どうなっていたいかを考える機会と位置づけている。

 最後に、事務局からデジタル社会推進部会の立ち上げ状況を報告した。

(田中)

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