ウィルチェアラグビー日本選手権大会レポート

印刷ページを見る

去る2017年12月16日(土)、千葉ポートアリーナにて開催された「三井不動産 第19回ウィルチェアーラグビー日本選手権大会」を観戦してきました。

全国各地の予選リーグを勝ち抜いた8チームが日本一をかけて熱い闘いを繰り広げました。

大会は12月15日~17日で行われ、観戦日はその中日にあたります。

ウィルチェアーラグビーとは、四肢に麻痺のある障害者が車椅子で競技するスポーツです。

ラグビー、バスケットボール、テニス、アイスホッケー等の要素が組み合わさっており、車椅子はこの競技専用のものを使用します。

日本での歴史はまだまだ浅く、競技として始まったのは10年程前から。

しかし日本チームの実力の向上スピードには目を見張るものがあり、初参加の2004年アテネ大会で8位、2008年北京オリンピックで7位と、2012年ロンドンオリンピックで4位と着実にメダルに近づき、先の2016年リオデジャネイロ大会では3位決定戦でカナダと対戦し、大接戦の中、52-50で勝利して悲願の銅メダルを獲得しました。

世界ランキングで見ると、1位のオーストラリア、2位のアメリカ合衆国、そして3位の日本と、その実力と注目の度合いが見て取れると思います。

このウィルチェアーラグビー、とにかく激しいスポーツです。

ボールを持っている選手にはもちろん、持っていない選手にもガードやデフェンスのためにガンガンぶつかっていきます。

車椅子はこの競技専用のもので頑丈に出来ているとはいえ、ぶつかるときの勢いは体の大きな選手でも車椅子ごと宙に浮くほどです。

ときには激しいぶつかりのために車椅子ごと倒れてしまうこともしばしば。

しかも驚くことに、この競技は男女混合で行われます。

本大会ではチーム「RIZE CHIBA」の各務選手、チーム「BLITZ」の倉橋選手といった女性選手が屈強な男子選手と肩を並べて戦っていました。

車椅子を巧みに操ってタックルをかわし、わずかな隙間をすり抜け、相手のマークを振り切ってゴールを目指すその姿はラグビーそのものです。

最終日の決勝戦は残念ながら現地観戦ではなく、インターネットテレビによる生中継で観戦に参加しました。

当日は実況中継もあり、タイムアウトの合間に音楽ありと、会場にいたら盛り上がること間違い無しの雰囲気となっていました。

当然、東京パラリンピックでの活躍も注目されることと思います。

もっともっと観戦者人口が増え、応援も増えることで競技全体が盛り上がり、選手たちも今以上に活躍してくれることでしょう。

みなさんも一緒に応援していきましょう!

追伸)
競技の詳細やルール、大会日程などを知りたい方は、日本ウィルチェアーラグビー連盟(https://jwrf.jp/)をご確認いただければと思います。







  •  

このページの先頭へ▲