第1回 技術革新委員会

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令和元年7月9日(火)、JISA会議室において、技術革新委員会(委員長:岩本敏男(株)NTTデータ相談役)が開催された。参加者は21名。

はじめに、岩本委員長より、「この1年間でIT技術は大きく発展した。2025年の崖は必ずやってくるという認識の下、DXに対して、IT企業がどのように取り組むべきか技術革新委員会として、傘下の部会とも協力・連携しながら議論していきたい」と挨拶があった。

次に、本委員会に関わる活動について、委員会内に技術革新部会、エンジニアリング部会、サイバーセキュリティ部会の3つの部会を設置し、それぞれ以下のテーマに沿った活動を実行していくこととなった。

  1. 技術革新部会
    • 先進技術としてCAMBRIC(Cloud, AI, Mobility, Big data, Robotics, IoT, Cyber Security)の7つの成長分野の情報や、海外の先進事例を発信する。
    • 業界における先進技術の取り組み状況を把握し、我が国の技術戦略を検討する。
    • IPAなど関係諸団体と交流し、技術分野におけるJISAのステータス向上に取り組む。
  2. エンジニアリング部会
    • デジタルビジネスに対応した要求工学の知識体系の構築と普及に取り組む。
    • エンジニア同志の交流の場を設置し、共創の土壌を醸成する。
    • システムズエンジニアリングやアジャイル開発など、ソフトウェア開発手法の高度化に取り組む。
  3. サイバーセキュリティ部会
    • 中小企業向けのサイバーセキュリティ対応指針の普及に取り組む。
    • 情報サービス産業に必要となるセキュリティポリシーを検討する。

続いて、G20の成果と今後のデータ政策の展開について、経済産業省 情報産業課 菊川 人吾課長から説明があった。国際的なデータ流通に関して、これまでのData Free flowに対し、"With Trust"という概念が入ったなど、先日開催されたG20での議論について説明があった。

また、AI、IoT時代のソフトウェア工学と人材育成について、エンジニアリング部会 越塚部会長(東京大学)より説明があった。開発環境のクラウド化が進んだことから考えられる課題は何か。DXに関しては、大規模なDXと小規模なDXを分けて捉えるべきではないか。IoT、AIについては、IT企業がこういった技術を活用したビジネスモデルどのように作っていくか検討する必要があるといった課題提起があった。

最後に、今後の日程調整や、部会メンバの公募について確認し閉会した。

(大原)

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