第4回 先進技術部会

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 平成30年7月17日、JISA会議室で第4回先進技術部会(部会長:端山毅(株)NTTデータ)が開催された。出席者10名。今回のテーマ「人材ポートフォリオ」について意見発表と議論が行われた。

  • IPA人材プラットフォーム部高橋部長、平山副部長より第4次産業革命に向けたIT人材スキル変革の方向性と「ITSSプラス」の概要について説明が行われた。
    ITSS+は、ITSSとは異なり、分野毎にスキルの定義の仕方が違っている。次のようなことを考慮して定義した。
    • DXを牽引するIT人材を確保する必要があり、そのためには「何を学ぶか」の羅針盤が求められている。
    •  IT投資はバックエンドから、売上げや利益に直結するフロントエンドの領域へ拡大し、それに対応するスキル強化が必要。
    • セキュリティが幅広い分野で非常に重要になる。
    • 開発方式をアジャイルで行うためには、WFに慣れた開発からマインドセットの転換が必要。
    • システムズエンジニアリングとアジャイル双方のスキルを持ち、イノベーション指向でプログラミング思考ができるエンジニアが必要。
  • ウォーターフォールとアジャイルの対比
    • WFはSoRの大半で採用。分割・分業した開発が可能なため、個々の担当者は全体の把握が不要。管理者・リーダー等の指示により動く。
    • SoEではアジャイル等が中心。軽量、小規模開発に向く。各々が全体を把握し自律的に活動し、コミュニケーションが重要。
    • WFは「管理しやすい、見積もりしやすい、発注しやすい、PM標準が存在している」等のメリット。アジャイルの考え方が重要ではないか 。
  • 議論
    • アジャイルで進めるためにはまずVモデルの知識が必要。
    • アジャイルは、つくりたいものがはっきりしていない、何をしたらいいかわからないところで使われる。→ 作っていく途中で変わってく→ 明確化していくいくという過程。
    • 発注者とチームを組めるかが重要で、ユーザーにアジャイルを教えないと、成果を生み出さない。
    • アジャイルにする理由を認識する必要がある。価値を早く提供する、UI・サービス内容の変化に早く追従する等。客の要望を引き出せる。
    • 1つの組織にアジャイルとWFが混在していると、教育や評価など進めるのが難しい。
    • 人材を育てるには、とってくる仕事もそれにあわせる、組織(評価と育成)もそれにあわせる必要がある。

(山本)

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