平成29年11月2日、第3回生産性・収益力向上委員会(委員長:島田俊夫 (株)CAC Holdings 取締役会長)がJISA会議室において参加者15名で開催された。
今回は、(株)エボラブルアジア 宮島 徹雄様より「なぜ、当社は自社システム開発の内製オフショアを選択したのか」をテーマに講演があり、その後、オフショア開発について討議した。討議のポイントは以下の通り。
【提供サービス形態について】
- 提供サービスは、「ラボ型オフショア開発」と「オンサイトSES型」である。
- 「ラボ型オフショア開発」は、ベトナム国内に専属の開発チームを作り提供している。この場合、プロジェクトマネージャは顧客側から現地に派遣する必要がある。
- 「オンサイトSES型」は、日本国内にハイエンドなベトナム人エンジニアを派遣して顧客の要望を理解してもらった上で、ハイエンドエンジニアの指揮の下ベトナムで開発をおこなうモデル。
【人材流動性について】
- ベトナム国内の離職率は年20%程度で比較的高い。そこで、企業ブランドイメージを高めることにより離職率を下げる取り組みをしている。
- 保守運用要員など単調作業になりがちな人員に関しては、人事ローテーションを実施しながら高度な仕事を担当出来るように取り組んでいる。
【エンジニア教育について】
- Pythonエンジニアも多少いるが、多くはJavaやPHPのエンジニアである。
- ベトナム国内のITエンジニアの給与水準は他職種と比べ高い。ホーチミン→ハノイ→ダナンの順でエンジニアの給与が高い。
次回は、田口 潤(株式会社インプレス 編集主幹)様をお招きして討議する。
(大原)