平成29年3月15日、第5回働き方改革推進委員会(委員長:福永哲弥 SCSK(株)取締役専/専務執行役員)が、JISA会議室にて16名の出席により開催された。
本委員会は、ワーク・ライフ・バランスと生産性の向上に向けた、働き方改革の推進に資する取組を行うことを目的に設置され、「協会内外で行われてきた働き方改革施策の整理(長時間労働の抑制及び年次有給休暇の取得促進に向けた取組、柔軟なワークスタイルの追求、健康経営施策の検討等)」「働き方改革の推進に向けた関係方面(情報サービス産業、顧客、行政等)への働きかけ」「厚生労働省委託事業「平成28年度業界団体等と連携したIT業界の長時間労働対策事業」の実施」「働き方改革の推進に係る意見交換」を中心に取んでいる。
今回はこれまでの委員会での議論等を踏まえて委員長が中心となり取りまとめた「働き方改革宣言(案)」について検討が行われた。本宣言は、宣言本体、JISA会員企業の実践プロセス、JISAの実践プロセスから構成されており、このうちJISA会員企業の実践プロセスについては「健康経営の実現」「スマートワークの実現」「『ワクワク』の追求」という3つのフェーズに分かれ、それぞれ具体的な数値目標が設定されている。
最初に委員長より、取りまとめの経緯・背景について説明があり、宣言文として取りまとめる意義として「目標感の明確化」「業界のムーブメントを起こすこと」「他の産業や政府への働きかけ」を挙げた。さらに、今後のプロセス及び宣言の内容について説明があった。
その後、各委員よりフェーズ設定の意味とイメージ(順次行うのか並行して行うのか等)、目標のレベル感(難易度や雇用吸収力等)、未来社会への業界各社の事業の貢献イメージ等についてさまざまな意見が出された。最後に福永委員長が総括し、ほぼ原案通りの内容で3月29日の理事会に諮ることとなった。また、経済産業省情報処理振興課の宇留賀課長補佐より、働き方改革に係る最近の政策動向について説明があった。
今後は、理事会等での了承を得た上で、賛同企業を募る等、宣言の内容の実現に向けた取組を進めていく予定。
(田畑)