第1回 ビジネス変革委員会

 5月13日(金)JISA会議室で、ビジネス変革委員会(委員長:島田俊夫(株)CAC Holdings取締役会長)が開催された。参加者は20名。
 島田委員長から、IoTを中心とした新技術を活用する新たなビジネスモデルへの移行・転換への流れをつくっていきたい旨、抱負が述べられた。

  1. 平成28年度活動方針について
     委員長挨拶の通り新たなビジネスモデルへの流れをつくっていくべく、先行ビジネスモデル把握、IoTワークショップ・チュートリアルの開催、研究機関等との連携、ドイツ・インダストリ4.0視察などの活動を行うことを報告し、了承された。
  2. IoTクラウド/チュートリアルの開催について
     IoTデバイスの作成に重点をおいたIoTワークショップに加え、センサーデータの取得からクラウドへのデータ送信、AWS上でのデータ取り扱いを中心としたIoTチュートリアルの開催を企画していることを報告するとともに、参加協力要請を行った。
  3. ドイツ Industrie 4.0視察について
     5月29日より6月3日かけ、ドイツの3都市をまわる視察を計画中であること、参加者が19人になったことが報告された。
  4. HULFT IoTなどの新たなビジネスへの取組について
     (株)セゾン情報システムズ 常務取締役CTO 小野和俊氏を迎えてIoTを利用した新たなビジネスモデルへの取組についての発表が行われ、意見交換を行った。
    • 小野氏はSun Microを経てアプレッソを創業。アプレッソがセゾン情報システムズの出資を受けたことによって、小野氏はセゾン情報システムズのCTO 常務取締役に就任し、ベンチャー的な考え方や取り組み方をセゾン情報に持ち込み体質を大きく変えた。
    • テクノロジーとイノベーションを推進するためにテクノべーションセンターという組織を社内につくり、その責任者となり受託・受け身の体質からの脱却をはかっている。対話を行っていくことが重要。
    • もともとHulftは国内でトップシェア、国際的にもアジア地域において大きなシェアを持っていたが、これをIoT対応させることによって、将来にわたり確実に現状を維持できるようにすることに成功した。
    • 受託にありがちな受け身の姿勢や儲かっているものを変えて行くことの大切さと難しさがあった。
    • かなり抵抗が大きかったが、このままではだめなので、みんなが納得するまで話しを聞き、意見を出し合うと、結果として進むべき道がみんなに提示される。
    • コードを書けない人がシステムを設計するのは、料理をつくったことがない人が料理レシピをつくるのと同じ事。
    • 役員も事務職もコードを理解する必要がある。社内共通言語はJAVAにした。

(山本)

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