平成28年6月1日に平成28年度第1回標準化委員会(委員長:伏見諭 東海大学情報教育センター)が開催された。出席者は11名。
はじめに富士通(株)よりIndustrial Internet Consortium(IIC)における富士通の取り組みについて説明が行われた。
IICは2014年3月にGE,Intel,Cisco,IBM,AT&Tにより設立され、米国における産業向けIoTビジネスの中心的な業界団体となっている。会員は毎月10社のペースで増加しており、2016年5月30日には241社が会員となっている。
IICの主な活動としては、①ユースケース、②リファレンス・アーキテクチャ、③テストベッドの3点があげられる。
ユースケースでは製造業や輸送に加えセキュリティなど28件以上が議論されているがIICメンバー以外には内容が公開されていない。リファレンス・アーキテクチャは、考慮すべき観点を整理したガイドライン的な文書である。テストベッドでは、さまざまな業種向けのIoTソリューション実装提供17件を公開している。
富士通からは、2件のユースケースを提案していること、リファレンス・アーキテクチャの作成に貢献していること、日本企業では初めてIoTソリューションをテストベッドとして推進していることなどが紹介された。
資料:Industrial Internet Consortium(IIC)の動向と富士通の取り組み(PDFファイルとして公開)
次に、参加委員からISOの国内外の動向について報告が行われた。
また、JISA標準化Web(ITビジネスに役立つ規格・ガイドライン)の更新状況が報告されたが、以下URLにおいてビジネスに役立つ規格が分かり易くまとめられているので、活用して戴きたい。
参照先:ITビジネスに役立つ規格・ガイドライン
次回は9月7日に開催する予定。
(佐藤)