第3回 政策委員会

 平成27年10月14日、平成27年度第3回政策委員会(委員長:室井雅博 (株)野村総合研究所 取締役副会長)がJISA会議室において開催された。会議は、経済産業省商務情報政策局情報処理振興課の守谷学課長補佐(総括班長)を含め、委員等12名の参加を得て行われた。議事の概要は以下のとおりである。

1.次年度事業計画の基本的な考え方及びスケジュールの検討
 冒頭、室井委員長が挨拶の中で、「来年度の事業計画の作成に向け、基本的な考え方や必要な施策案を正副会長会議に提言していく段階にある。事業アンケートの結果等、これまでに寄せられた意見を一覧化した資料を用意したので、今後は、取り組むべき課題の優先順位を考えて施策案をまとめていきたい」と述べた。
 続いて、事業計画策定におけるスケジュールや基本的な考え方の案について事務局が説明を行い、検討を行った。
 その結果、「JISA Spiritを踏まえたトップダウン型の施策と会員アンケート等から得られたボトムアップ型の施策のバランスを考慮すること」「デジタルビジネス革命や新技術への対応と現下のビジネスの強化に資する取組の両方が必要であること」「今後の活動を通じて施策の優先順位を検討していくこと」で見解が一致した。

2.「JISA Spirit」や事業アンケートを踏まえた具体的施策の検討
 事業アンケートの結果や本委員会で意見募集を行った結果を踏まえ、JISAとして今後取り組むべき具体的な施策の重要度や緊急性(優先順位)について検討を行った。メンバーの主な意見は、以下のとおりである。
【デジタルビジネス革命】
・デジタルビジネスは重要だが、JISA会員のデジタルビジネスに対するイメージ・要望は各様である。まず、デジタルビジネスをアメリカ等で体験するツアーを行い、各社でチャレンジできるものを模索してはどうか。
・新技術については、JISA会員の状況を考えると、各要素技術一つひとつの研究や調査よりもIoTのビジネスフローやモデルを理解する場があった方が良いのではないか。
・最先端事業の情報発信と足下の品質等の問題は、片方だけではなく両方とも取り組む必要がある。
【業界イメージ向上】
・まずは学生向けの施策を用意してはどうか。ITが面白いことを伝えるイベントは実現できそうである。
・委員各社でCSR活動の一環として小学生向け・中学生向け・親子向けにゲーム作り、IT教室などの活動を行っている。大学生になってからではなく小さい時からITに馴染ませることに意味がある。このような活動は、各社のCSR活動のポイントではあるが、JISAで行っても、CSR活動の意味合いが薄れる心配はない。むしろ、裾野を広げることにつながるため、JISAの活動と併存しても良い。
・業界を何も知らない広い層に向けたPRも必要。業界の構造を理解していない学生も多い。IT業界にいろいろなカテゴリーがあることを説明する場があっても良い。
・採用関係のイベント開催は会員からのニーズも高い。
【新技術の研究開発】
・デジタルビジネス革命の一つとしてIoTの調査をやってみてはどうか。
・品質管理部長の会を実施することは興味深い。
【地域・中小企業の躍動】
・大阪で複数セミナーをまとめたイベントの開催を、是非次年度の目玉としたい。
・セミナーの中身も重要であるが、地域を拠点とした中小企業が連携できる場もあった方が良い。
【人材育成】
・ICTカレッジは、各社で実施するより安く受けられることが多いのではないか。PRに一層の工夫が必要である。

3.会員募集のための施策案検討
 事務局が、JISA会員の定義と業種について説明し、情報サービス業の未加入企業を一例として紹介した。続いて、会員拡大策について検討を行った。
 また、メンバーから、JISA会員のメリット事例集を作成する企画の提案があり、賛同を得、取組を進めることとなった。

4.その他
 デジタルビジネス等のテーマで一週間程度の海外視察の企画について提案があった。また、経済産業省から、IoT推進コンソーシアム/IoT推進ラボの設立と会員募集について紹介があった。

(茂木)

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