第2回 政策委員会

 平成27年9月2日、平成27年度第2回政策委員会(委員長:室井雅博 (株)野村総合研究所 取締役副会長)がJISA会議室において開催された。会議は、経済産業省商務情報政策局情報処理振興課の石渡靖士課長補佐を含め、委員等14名の参加を得て行われた。議事の概要は以下のとおりである。

1.JISA事業に関するアンケート調査の集計結果(速報)について
 本年8月に実施した「平成27年度JISA事業に関するアンケート調査」の単純集計結果について事務局が報告し、意見交換が行われた。
本委員会では、上記アンケート調査の結果等を踏まえ、次回の委員会にて、業界ビジョンの具体的化に資する取組を検討する予定である。
 なお、当日、メンバーから出された意見・感想は、概ね以下のとおりである。

【会員各社の経営課題とJISA事業について】
・JISAに期待する役割としては、「業界ガイドライン、業務上必要な雛形の作成・提供」が最も高い回答を得た。また、会員各社の経営課題については、「人材育成」を大いに重要と考えている会員が最も多い。個別具体的な感想も非常に実直なものではないか。
・アンケート結果は、アンケート実施前に有していた認識と大差ない。今までのJISA活動の方向性が間違っていなかったという証でもあり、安心している。事業の重要度やニーズの高低がアンケートにより明らかとなったので、これを踏まえ、活動にプライオリティをつけて実施すると良いのではないか。
・アンケートは現状を現したものとして実に有意味である。今後はその行間を調査・分析していくことが必要である。
・例えば、人材育成一つとっても各社が期待する内容は会員の属性によって異なるのではないか。今後、セグメントごとに分析すれば、特徴がより鮮明になるのではないか。
・JISAはビジネスに直結する活動へのニーズよりも会員各社の側面支援となるような活動へのニーズが高いのではないか。

【業界ビジョンについて】
 業界ビジョンに込めるメッセージについて
・ビジョンでは、業界の目指す方向を示し、アンケート結果を踏まえ、魅力や価値のある業界であることが伝えられるものにすべきである。
・世界ではITを核に社会革新・事業革新が進行中であり、ITにはそのような力があることをビジョンにて伝えたい。
・我々には関係ないと多くが思うようなビジョンとはすべきでない。
・IT産業は将来性のある重要な産業だということをまず伝えることが大事。
・変革・変身への意識を促すことが必要。

 業界ビジョンへのアプローチについて
・ビジョンで示す姿へのアプローチ、施策が必要。
・かっこよく魅力的な産業だと思うが、現実には地味な仕事も多い。現実の問題とのギャップを解決する方策についても検討すべき。

 業界ビジョンの公表・普及について
・ビジョンをどのような形で策定し、普及させるのか。せっかく定めても存在が知られないおそれがある。
・雑誌や広告を通じてPRすると費用対効果が高いのではないか。

2.会員拡大策の検討
 続いて、会員拡大策の検討の基礎として、JISAの活動状況・実績について事務局が報告し、意見交換が行われた。
 なお、当日、メンバーから出された意見・感想は、概ね以下のとおりである。
・JISAが実に様々な活動をしていて、有用なコンテンツがたくさんあることがわかるが、見逃している活動も案外多い。良いPR方法はないか。
・魅力あるイベントの実施を東京以外でも増やす必要があるのではないか。
・WEBメンバーを増やすことは会員を増やすことに比べ簡単であり、WEBメンバーを増やすことに注力することによって会員のグリップにもなるのではないか。
・活動の見せ方は非常に重要であるが、見せ方の工夫の議論の前には、そもそも魅力あるコンテンツの存在が前提として必要となる。ニーズの高い価値を生み出すことが重要である。
・情報発信を強化する際には、情報の量だけでなく質も高めることが必要である。
・情報提供については、個社の自助努力で解決できない情報へのニーズが高い。この点に注力すべきでないか。
・いわゆるキラーコンテンツの有効活動も必要である。
・上記事業アンケートも踏まえて検討を深めることが肝要。アイデアを集めたい。
・活動に魅力があるから入会するという自然発生的な流れを促すにはどのような取組が効果的か。JISAに入ると魅力的な活動ができることが伝わる事例集のようなものも必要ではないか。

(茂木)

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