第8回 技術強化委員会 技術企画部会 情報技術マップWG

 平成27年3月12日、第8回 技術強化委員会 技術企画部会 情報技術マップWG(座長:亀津 敦、(株)野村総合研究所)が、JISA会議室において、委員10名の出席により開催された。今回は本年度の技術カテゴリ毎の分析報告及び相関分析に関する報告が行われた。

 各カテゴリの代表的な推移や分析考察の結果は以下の通りである。

 カテゴリI (セキュリティ)
 ・情報漏洩に関わる事故のインパクトが大きく社会的問題となったことから、システムのセキュリティ対応、アクセスコントロールは前提で、かつ性悪説に立った視点でセキュリティ対策も必要であると認識された。そのため、一部のシステムにおいてセキュリティ技術をさらに応用した活用を求められたことにより、着手意向指数は増加したのではないか。

 カテゴリK(開発環境・開発ツール)
 ・老朽化したシステムの維持保守が現在の企業ITシステムの大きな課題となっており、「レガシーマイグレーション」は重要な技術とされているが、いまだ研究期を脱しえない。

 カテゴリL(開発手法・開発プロセス)
 ・「アジャイル開発/反復型開発」のSI実績指数が下がり「ウォータフォール開発」のSI実績指数が伸びている。単純に「アジャイル開発/反復型開発」が幻滅期という見方は出来ないが、受託開発だと適用が厳しいのではないか。

 相関分析
 ・実績指数の相関が高い技術間を線で結んだ技術関連図は、ある技術に実績があるエンジニアは、他にどのような技術に実績があるのかを洗い出すものである。本年度は、昨年度より線のばらつきが小さくなった。これは、エンジニアが決まった技術領域(開発言語、ネットワーク、運用管理など)毎に業務を行っていることが考えられるのではないか。

 調査報告書は平成27年5月末に発行予定。なお、次回会合は4月16日に開催する。

(溝尾)

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