第3回 技術強化委員会 要求工学推進部会 REBOK普及WG

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平成26219日、第3回要求工学部会 REBOK普及WG(部会長:青山幹雄、南山大学)が、JISA会議室において、委員18名の出席により開催された。NPO法人ASTER鈴木三紀夫委員から「REBOK®を社内で展開する際の障壁」、大下義勝委員から「日立ソリューションズ版開発手法『HyThology』のご紹介」と題して、事例発表があった。

鈴木委員はREBOKを社内展開する際、現場から指摘されたREBOKに対する不満や課題を示しながら、同氏が取った対応策と効果を説明した。例えば要求開発に不慣れな人が担当してしまった場合、開発費の見積りが甘くなったり、要求変更に柔軟に対応出来ないことがある。また顧客の中には顧客オリジナルの開発手法を持っている場合があり、ベンダは自社の標準ではなく顧客の手法に合わせなくてはならなかったり、あるいはREBOKが示す技術ではなく、それぞれの開発現場で従来から利用してきた手法を踏襲しなくてはいけない場合もある。同氏はこれら課題への処方箋を示した。

大下委員は同社が要求開発力の向上を目指してREBOKに基づき独自に開発した要求開発手法『HyThology』を紹介した。『HyThology』はいわゆる超上流工程を推進するためのプロセス・技術を体系化したドキュメントツールで、IT計画策定プロセス、システム企画プロセス、要件定義プロセスに対応している。

同社では、実際にあったプロジェクトを参考にして制作した題材をもとに、選抜されたエンジニアに対して、この開発手法を使って、要件抽出などの研修を実施している。

次回は318日開催の予定。

(鈴木)

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