第1回 技術強化委員会 要求工学推進部会 REBOK普及WG

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 平成251219日、第1回技術強化委員会 要求工学部会 REBOK普及WG(部会長:青山幹雄、南山大学)が、TKP有楽町会議室において、委員16名の出席により開催された。クックパッド株式会社で行われている開発事例と、NTTソフトウェアイノベーションセンタの研究成果が発表された。

 クックパッド株式会社 プレミアム会員事業部 エンジニアリーダ 勝間亮氏を招き「ユーザを向いたものづくり」と題して講演が開催された。同社の開発体制やサービス開発の進め方等についてお話しがあった。

 同社ではサービス単位に組織を構成し、チームごとにディレクタとエンジニアを配置する。ディレクタとエンジニアは商品開発、プロモーション、サービス開発などの役割を担う。リリースは継続的デプロイにより、日に10回以上リリースする。

 サービス開発はリーンスタートアップを指針として、失敗を前提に失敗からいかに早く無駄なく成功に辿り着けるかを目指している。同社ではリーンスタートアップで言う「価値仮説」「成長仮説」「BMLループ」「MVP」「Pivot」を、同社独自に体系化、言語化しツールして開発し、サービス開発を進めている。

 NTTソフトウェアイノベーションセンタ 飯村結香子氏から「上流工程の知識体系に基づく要求工学オントロジーの提案」と題して、同社の研究成果の一端が紹介された。

 本研究ではREBOK(Requirements Engineering Body Of Knowledge)SWEBOK(SoftWare Engineering Body Of Knowledge)BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge)を対象として、知識単位を抽出し、対応付けを行うことで段階的に知識を成長させる方法が提案された。この要求工学オントロジーは、開発手順の整備や教育研修コンテンツ作成の指針として利用することが期待される。

 次回は128日開催の予定。

(鈴木)

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