平成25年8月30日、第1回ビジネス基盤強化委員会データセンタ部会(部会長:増永 直大、野村総合研究所)がJISA会議室において委員9名、オブザーバとして経済産業省より1名、日本データセンタ協会より1名の計11名の出席により開催された。当日は、本年度の活動内容について意見交換をおこなった。
データセンタ事業者が直面する課題では、高騰する電力コストの問題やデータセンタ老朽化問題、東京都環境確保条例への対応などが提示された。
高騰する電力問題では、データセンタ事業におけるコストの半分が電力という統計情報もあり、国際競争力の向上を考えるときには、我が国の電力コストの高さが大きな障壁となる。データセンタ老朽化問題では、80年代に建築したデータセンタが設備更新の時期となっている。データセンタは窓が無いなど他への転用が難しい為、建て替えや改築といったことが必要となってきている。東京都環境確保条例では、CO2排出総量規制よって排出量取引での新たなコスト負担が発生する恐れがある。
本年度のデータセンタ部会では、上記課題を払拭する為にもデータセンタ事業の社会的意義を明確にする取り組みをおこなう。具体的には、オフィスなどにあるIT機器をデータセンタに移設することでの環境貢献度合の算出について、検討すすめることとなった。
(大原)