平成24年12月7日(金)JISA会議室で、21名が参加して、第3回日中部会(部会長:岩橋誠 (株)JFEシステムズ相談役)が開催された。
冒頭岩橋部会長より、「日中情勢が非常に困難な状況にあるが、中国とのビジネス関係が重要であることに変わりはない。現在と今後の中国現地でのビジネス展開について情報共有を進めていきたい」旨の挨拶が行われた。
続いて事務局より、2013年の中国ソフトウェア産業協会との協力方針について、「中国市場及び第3国市場での協力関係と市場環境」を中心としたいこと、この観点を共有できる国内関係団体と連携しながら中国にアプローチしていきたいこと等が報告され、了承された。
次に、野村総合研究所・横井委員より、「中国の最近の情勢とITビジネス」について、その後、NTTデータチャイナ・松崎総経理「NTTデータ中国ビジネス」について発表が行われた。
二人によれば、中国政府指導部の交代時期でもあり、来年3月の全人代で新たな方針が策定され、4-5月の中央委員会総会でオフィシャルな方針が決定されるまで、特に政府や国有企業相手のビジネスは表立って動くことはなく、とまったままであろうという予測が述べられた。
また横井氏からは、中国やアジアでビジネス的成功を収めるためには、ソフトやソリューション単体でビジネスをすることから、ビジネスモデルやプラットフォームまでを含むビジネスに転換していくこと、その際にはAll Japanというだけでなく、台湾をはじめとした海外勢との連携も考慮すべきこと、などが提案された。松崎委員からは、規制の厳しい中国金融界へのアプローチに挑戦していること、中国市場に参入してきている外資系グローバル企業のIT投資を大きなターゲットにしていること、そのために日本語・日本ビジネスになれた現法社員と英語・欧米ビジネスに通じた社員の、融和と活用に腐心していることなどが紹介された。
最後に、日中文化功労賞を受賞した長城コンサルティング張佶委員より、「革新的中国語習得方法」が紹介された。事務局からは、事例から得られた成果をまとめるためのWGに協力して欲しい旨、要請し、閉会となった。
(山本)