第2回 技術委員会 標準化部会 VSE解説書作成WG

 標準化部会・VSE標準普及WG(座長:伏見諭、東海大学)が10月23日、協会会議室において開催された。委員10名が出席。

 本WGは今年度から来年度にかけて、ソフトウェア開発に係わる小規模組織や小規模プロジェクトを対象としたプロセス規格(VSE)の解説書を作成し、ソフトウェア開発で最低限やるべきことを解説書を作成し、プロセスやエンジニアリングの普及を図ることを狙っている。

 昨年度JISAが翻訳にたずさわったVSE基本規格はまもなくJIS規格となる予定である。しかし、ISO(国際標準化機構)ではVSE規格全体のなかで、エンジニアリングにとって重要なプロセスの活動や成果物に関しては、第5部・テクニカルレポートとされ日本語訳がなく、それがソフトウェア工学の専門知識を前提とした記述となっているため、折角策定された規格がソフトウェア開発の現場で活用されない懸念がある。本WGでは国際規格に基づいたソフトウェア開発プロセスについて、薄手の分かりやすい解説書を作り、それをベースにして品質の良いソフトウェアを比較的効率的に生産し、お客様とのコミュニケーションにも役立ててもらうことを目的にして、ソフトウェア開発現場への普及を図ろうとするものである。

 想定する主たる読者を新人マネジャーとし、解説書の全体は、背景や概要、第5部・テクニカルレポートの解説、活用方法と事例紹介、ポイント解説から構成される。中心となる第5部の解説では、用語と考え方、プロセスと作業の違い、VSEのプロセスとSLCP等のプロセスの違い、成果物の解説、プロセスと成果物の関連などが盛り込まれる。

 次回は11月27日(火)の予定。

(尾股)

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