第7回 技術委員会 ソフトウェアエンジニアリング部会 REBOK WG

 平成24年11月30日、要求工学を調査研究する、REBOK普及WG(座長:青山幹雄 南山大学教授)が開催された。出席者は9名。

 要求工学の事例研究として、人事院CIO補佐官 菊島靖弘氏を招き「政府システム開発における超上流品質改善」と題して、講演が行われた。本講演は7月に開催したSPES2012シンポジウムでの講演をベースに、スライドだけでは伝えきれない現場の機微な雰囲気まで踏み込んでお話しいただいた。

 本システムは、e-Japan特命委員会が、人事院を中心として「人事給与システム」を開発し、各省庁においても同システムを活用することを求めて、2004年から着手したものである。

 講演では菊島CIO補佐官が着任するまでの状況と、着任してからの取り組み(開発体制や仕様書の見直しなど)、2010年からの本格運用と現在の利用状況を、時間を追って説明した。特にCIO補佐官が強調していたのが、「システム開発の目的はシステムが実現する世界」であること、「業務システムは仕事の仕方、まわし方の仕組みをユーザが責任を持って決める」こと、「システムが実現する世界を詳細に定義しなければいけない」こと、であった。これはユーザに向けてのアドバイスであると同時に、ベンダが開発プロジェクトの中で見落としがちな視点でもある。

 現在同システムは、人事院はじめ8府省で稼働し、順次適用府省拡大中である。

 次回以降も要求開発の事例研究を継続して実施する。

(鈴木)

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