第3回 企画委員会 知的財産部会

 平成24年9月7日、第3回企画委員会知的財産部会(部会長:内池正名、日本電子計算(株) 顧問)が、JISA会議室において開催された。会議は、同部会のメンバー12名に加え、特許庁審査業務部意匠課本多誠一課長始め特許庁から8名、経済産業省商務情報政策局情報処理振興課から松永武志係長の計21名の参加を得て行われた。

 会議の概要は以下のとおりである。

(1)前回部会(8月6日)開催以降の部会活動の共有

・JISA特許ブックレッツの改訂状況について

 JISAブックレッツ-5「SEのための特許入門」改訂第4版は印刷中であり、本年10月には改訂版が完成する見通しであることを事務局から報告した。

・知的財産部会・制度対応WGの活動状況について

 制度対応WGでは、前回部会における特許庁意匠課からの要請を踏まえ、産業構造審議会知的財産政策部会第18回意匠制度小委員会(6月20日)における配布資料2「3Dデジタルデザインを含む保護対象の拡大について」別紙1「保護対象について」別紙2「権利設定・効力範囲について」への意見の原案を作成した。当日は、これについて部会メンバーから寄せられた意見とその反映等について確認した。

(2) 3Dデジタルデザインを含む意匠の保護対象拡大について

 同議題からは、特許庁担当官を交えて行った。

 特許庁からは、上記別紙1、別紙2並びに画像デザイン侵害についての検討資料が提示された。これについて、知的財産部会のメンバーからは、「携帯型端末と業務用電子計算機では保護ニーズが異なるため保護の要否は区別して検討すべき」「提案によると、侵害の考え方が著作権制度に類似する。意匠法で保護する上で無審査制度を視野に入れないのはなぜか」等の意見があった。

 また、知的財産部会からは、取りまとめ中の意見案について説明し、認識に齟齬がないか、書面に説明不足な点がないか特許庁意匠課に確認を求め、今後、意見書を提出する予定である旨報告した。

 本件議題については、産業構造審議会知的財産政策部会第20回意匠制度小委員会(9月28日)に審議される予定である。

【関連情報】

産業構造審議会知的財産政策部会意匠制度小委員会

JISA「3Dデジタルデザインを含む意匠の保護対象拡大に関する意見」

知的財産権セミナー「ソフトウェア取引と著作権契約」開催しました。

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(茂木)

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