平成23年7月22日、第3回企画部会(部会長:椎野孝雄、(株)野村総合研究所理事)がJISA会議室において14名の出席により開催された。今回から部会長が交代し、椎野JISA理事が就任した。
今回は、(1) 企画部会企画書修正案に関する検討 (2) 協会事業計画における構造改革アクションプランの進捗確認に関する検討 (3) JUASとの連携案に関する検討 (4)「社会保障・税番号大綱」に関する意見提出について、を議題として開催した。
(1)企画部会企画書修正案に関する検討
第1回に提出された企画書案について、構造改革の進展に対応した取組のあり方の具体化、並びに、椎野部会長提案による、JISAの構造改革に向けた取組に関する進捗確認の実施を柱とする企画書修正案について検討を行った。
構造改革の進展に対応した取組のあり方の具体化としては、当初案では、(a)ユーザとの関係強化のあり方に関する検討(b)提案力強化のための商材情報交換会(仮称)の開催を掲げていた。これらについて修正案では、(a)の具体的な取組として、JUAS((社)日本情報システム・ユーザー協会)との連携を図ることとし、(b)は企画見送りとすることで合意した。
また、JISAの構造改革に向けた取組に関する進捗確認(次項参照)の実施については原案どおり了承された。
(2)協会事業計画における構造改革アクションプランの進捗確認に関する検討
事務局から次の趣旨と狙いを説明し、実施方法と頻度について検討を行い、実施について了承を得た。
【趣 旨】
平成23年度事業計画では、委員会活動について「構造改革に向けたアクションプラン」をふまえて進めることとしている。
そこで、当部会では、同プランのステアリング機能を担う立場から、JISAとしての構造改革の戦略的適応を図ることを狙いとして、各委員会の同プランに係る活動の進捗状況を確認する。また、他の委員会の所掌に属さない構造改革推進上の課題への対応を図ると共に、委員会横断的な課題への対応に関する調整を行う。
【狙 い】
事業計画に示したアクションプランに関連する各委員会・部会の活動を政策要望等の視点から捉えなおすことによって、活動テーマの拡大・発展に資する検討を行い、もってJISAとしての業界構造改革の進展を目指す。
(3) JUASとの連携案に関する検討
情報システムの「所有」から「利用」へのシフトが進むなかで、ユーザに対する見方を捉え直す必要がある。そこで、クラウド時代のユーザとベンダの役割分担をテーマにJUASと共同で検討を図ることとした。構想としては、このテーマでJUASと3回程度会合をもって、結果を報告するイベントの開催をイメージしている。
この企画案に関して、JUASではベンダを交えたクラウド対応の会合を開催済であること、JUASとの連携は当部会に限らないこと等の意見があった。
本日の意見をもとに、JUASへの提案を取りまとめる予定である。
(4)「社会保障・税番号大綱」に関する意見提出について
政府は、国民生活を支える社会的基盤として社会保障・税に関わる番号制度の導入を検討している。本制度は、新たに国民一人ひとりに唯一無二の官・民及び民・民で利用可能な「番号」を最新の住所情報と関連づけて付番する仕組みであり、データベースで「番号」を管理しインターネット上で連携を図ることから、当業界に大きな関わりがある政策課題といえる。
本年6月末に、「社会保障・税番号大綱」に関する意見募集が開始されたことから、JISAの立場からの意見提出について検討を行った。
この結果、民間利用推進と早期実現を訴えることで合意したほか、導入効果の可視化、新技術の採用、コンプライアンスの考え方の提示をもとめる意見があった。また、早期実現については何度でも出すことが必要との認識でも一致した。
(田中)