一般社団法人情報処理学会の「情報処理に関する法的問題」研究グループ(略称LIP)では、アジャイル開発契約に関するアンケートを行うこととなりました。
近年、アジャイル開発を採用する企業・団体が急増していますが、外注を行う・受ける際に契約をどのように締結するのかが悩みの一つとなっています。そこで、LIPでは、2015年の設立時から、メンバーとなっている技術者、研究者、弁護士が共同でアジャイル開発に相応しい契約の在り方を検討し、2020年にはモデル契約を発表しました。同時期に、独立行政法人情報処理推進機構(略称:IPA)も、アジャイル開発のモデル契約を発表しています。
モデル契約の発表から約4年が経過し、その使用例も耳にするようになりましたが、依然として契約締結や偽装請負の問題が障害となってアジャイル開発に踏み出せない企業・団体も多いと聞いています。そこで、今般、LIPでは、アジャイル開発のユーザ・ベンダに対して、アジャイル開発における契約種別の選択、モデル契約の利用状況、契約締結上の課題などについてアンケートを行うこととしました。
LIPでは、このアンケートの結果を分析し、2025年3月13日から15日に立命館大学大阪いばらきキャンパスで行われる情報処理学会第87回全国大会にて発表する予定です。皆様の回答が日本におけるアジャイル開発契約の課題を浮き彫りにすることになろうかと思います。何卒ご協力のほどお願い申し上げます。
アンケートURL:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSerDH3KY_zYgrVZhGMfUmqxveC5zX-6NjbnAlGYpl51u3wJkg/viewform
【注意事項】
1. 回答は記名式で行っていただきますが、発表に際しては氏名及び所属団体名は匿名化いたします。
2. 回答者に追加質問を行わせていただく場合があります。
3. アンケートや質問の結果は、上記の全国大会での発表に用いるほか、LIPにおける今後の研究やモデル契約の改善に用いられます。
【個人情報の保護】調査に参加いただいた場合,ご回答いただいた内容は,氏名、所属団体など個人を特定する情報を切り離し,個人が特定できないようにした状態で管理します.個人情報に関することが外部に漏れることがないよう慎重に取扱います.