内容紹介
(「はじめに」から)
デジタルマーケティングのマニュアルとして本書を利用する方は第3章、第4章が役立つ。完璧ではないが、デジタルマーケティング先進事例に基づく実践マニュアルとなっている。もっとも従来型アナログ営業も完璧マニュアルなど無く、本書も様々な応用発展が期待される。なおデジタルマーケティング用のツールは種々提供されているが、WEBコンテンツは準備が課題となろう。分野を絞り取り組む、同業で交換共有することをお勧めする。
頻繁に接触する機会のある既存顧客でも、購入決定前後に発注先のWEBサイトを見る回数が増える。そんなデータを活用しない手はない。データを活用したマーケティングのマニュアルを作ろうとの発案に各委員が惜しげもなく自社の事例を提供しこの報告書ができあがった。業界が変わらなくてはいけない、との委員全員の志がここに凝縮している。後の人々が更に発展させてくれることを期待している。
昨今、デジタル利用し新たなビジネスモデルを確立するデジタル革命が起きている。ITは業務効率化の道具から、Uber、Fintech等新しいサービスの道具へと変貌している。一方、多くの情報サービス業は受託型ビジネスのままで一定の仕事を確保できたため、デジタルビジネスを支援する提案型ビジネスへの転換が実現できていない。顧客の要望を正確に実現する受託型（御用聞き）営業からデジタルビジネスを支援する価値提供型営業に向け転換していくJISA各社に、データを活用した効率よいマーケティング、営業を提案したい。
マーケティング強化委員会は営業スタイルの転換を促進するため平成27年度に設置され、2015年7月から約2年延べ16回にわたる委員会会議、及び、フォーラム、自主的なグループ活動を実施した。これはその報告書である。委員各位、またその優秀な委員を供出して頂いた各社に感謝したい。
目次
第1章 マーケティング強化委員会について
1.1 情報サービス企業のマーケティング現況について
1.2 取組の経緯
1.3 検討チームの設置
1.4 まとめ
第2章 デジタルビジネス時代に向けた現状と課題
2.1 ITを取り巻く市場環境の変化
2.2 情報サービス企業の目指すべき方向
2.2.1 ユーザーの変化
2.2.2 情報サービス企業の目指すべき方向
第3章 マーケティングによるビジネス変革
3.1 データを活用したマーケティングの概要
3.2 マーケティングフレームワーク
3.2.1 Stage1：新規顧客開拓（顧客商品での新たなビジネス機会獲得）
3.3.2 Stage2：既存顧客深耕（新たなテーマ商材での取引拡大）
3.2.3 2つのGOAL
付録1：情報サービス企業のマーケティングモデルの変化
付録2：Stage別のマーケティング実行視点について
第4章 コンテンツマーケティング
4.1 インターネットがもたらした変化
4.2 コンテンツを中心としたマーケティングプロセス
4.3 顧客企業の購買プロセスに合わせたコンテンツ
4.4 デジタルマーケティングフローの重要性
4.5 データ活用マーケティングプロセスの設計・確立
4.6 コンテンツプレイスの提案
第5章 まとめ（マーケティング強化委員会からの提言）
5.1 マーケティングが業界の命運を握る
5.2 マーケティングを成功に導くために
5.2.1 マーケティングの位置づけと取組みにあたって
5.2.2 目指すべきゴールの設定
5.2.3 仕組みの構築と運用で考慮すべき視点
最後に
概要等公開資料
報告書概要(PDF)
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