この報告書は、クラウドコンピューティングの普及において障害となりうるセキュリティ問題についてまとめたものです。
内容紹介
クラウドコンピューティングにおいては、ステークホルダが少なくとも1社増えるため、ベンダーロックインのリスク、ガバナンス喪失のリスク、ポリシー不整合のリスクなどが発生あるいは増加する一方で、クラウドプロバイダが一定水準のセキュリティを保証することによって、少なくともインフラレベルではユーザー企業が自社内で管理するよりも高いセキュリティレベルが得られるという一面もある。クラウドの利用においては、それらのトレードオフを理解した上で、企業全体のセキュリティポリシーと整合性のある利用・運用が望まれる。
クラウドコンピューティングの普及において障害となりうるセキュリティ問題として、デリバリのレイヤによる類型とセキュリティ、リソース配置による類型について解説する。
目次
1. クラウドコンピューティングのセキュリティ
1.1 デリバリのレイヤによる類型とセキュリティ
1.2 リソース配置による類型
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