2023年6月14日
一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)は、このたび、独創性が高く、国際的に通用するシステムの創造者を表彰する「JISA Awards 2023」のWinnerを1件、特別賞を1件、以下のとおり選定しました。
1.「JISA Awards 2023」Winner
○天然ゴムサプライチェーンのトレーサビリティ・サステナビリティ向上を目指す取組「PROJECT TREE」
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都港区)
天然ゴム生産バリューチェーンを可視化し、流通の透明化や業界のサステナビリティに貢献する取組。スマートフォンアプリを利用して、天然ゴム原料の売買、日時・位置情報などをブロックチェーン上に記録。取引に応じて生産者らに対価を支払う仕組み。
2. 「JISA Awards 2023」特別賞
情報技術開発株式会社(本社:東京都新宿区)
身の回りの音をAIが認識して、通知してくれるスマートフォンアプリ。聴覚障がい者が感じる日常生活や就労時の不自由さ・身の危険を解消し、社会参加しやすい環境づくりをサポート。音を可視化することで、聴覚障がい者の生活向上の一助となっている。
JISA Awards2023 坂村委員長による講評
3.「JISA Awards 2023」Finalist(五十音順)
○バーチャルプロジェクトルーム
NECソリューションイノベータ株式会社(本社:東京都江東区)
SI変革を実現するための仮想空間上のプロジェクトルーム。プロジェクト運営におけるコミュニケーションと作業空間の重要性に着目し、SE業務をデジタル化することで生産性向上を目指す。また収集されるデータの活用により更なる高度化に繋げる取組み。
○
地方交通EBPM-Sサービス
株式会社ユニリタ(本社:東京都港区)
人口減少・高齢化等で地方公共交通の存続が危ぶまれている中で、利用実態を常にデータ収集・可視化・分析し、定量的データに基づき持続的交通網の再構築をするサービス。地域のIT事業者やパートナー企業・NPO等、オープンに各機能別にも提供可能としている。
4.「JISA Awards」の趣旨
あらゆる産業がソフトウェアを駆使して、新たなイノベーションを起こしていくデジタルビジネス時代において、情報サービス産業には、その先頭を走り、大きな革命を起こしていく使命があります。
これを全うするためには、情報サービス企業が切磋琢磨し、独創的かつ国際的に通用する質の高い技術・ノウハウ・製品・ITサービスの創造に鋭意取り組んでいくことが重要になります。
また、情報サービス企業が経営高度化を図り、マネジメントシステム及び諸制度を改革し、グローバルにその先進性を示すことにより、名実ともに魅力ある産業としての基盤を築いていくことも必要となります。
このような認識のもと、JISAでは平成23年度に、上記のような取組を奨励・促進するとともに、その成果を業界内外に示すことにより、情報サービス産業の存在感と重要性を広く社会に情報発信していくための方策の検討を行った結果、表彰制度「JISA Awards」を創設。今回は12回目となる「JISA Awards 2023」を実施しました。
5.選定方法
令和4年11月よりJISA会員企業(子会社及び団体会員傘下企業を含む。)を対象に公募を行いました。応募のあった7件について、選考委員会(委員長:坂村 健氏(東洋大学 情報連携学部 学部長))において書類選考を行い4件をFinalistとして選出、さらに応募者のプレゼンテーションにより選考した結果、1件をWinnerに、1件を特別賞に決定しました。
※選考委員会の構成は、以下のとおりです(五十音順)。
委員長 坂村 健 東洋大学 情報連携学部 学部長
委 員 石戸奈々子 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授
〃 奥村 明俊 独立行政法人 情報処理推進機構 理事
〃 土井美和子 国立研究開発法人情報通信研究機構 監事
〃 宗平 順己 武庫川女子大学 経営学部 経営学科 教授
6.授賞式・記念講演会
6月14日のJISA定時総会において授賞式を行います。また、後日受賞者による講演を行う予定です。
>>JISA Awardsページ
問い合わせ先:(一社)情報サービス産業協会 事業推進本部 広報担当 press@jisa.or.jp