2022年6月14日
一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)は、このたび、独創性が高く、国際的に通用するシステムの創造者を表彰する「JISA Awards 2022」のWinnerを2件、以下のとおり選定しました。
1.「JISA Awards 2022」Winner
○GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区)
三井住友建設(株)と共同開発。距離を計測するデプスカメラを接続したタブレットで建設現場の鉄筋を撮影するだけで、計測対象となる鉄筋の本数と間隔を計測し検測帳票をクラウド上で自動生成するシステム。検測作業の省力化及び作業品質の平準化を低コストで実現。
○IoTクラウドサービス「IoTGO」
株式会社マイクロリンク(本社:愛知県名古屋市)
中小製造業でもすぐに導入可能なIoTサービス。SaaSサービスとして提供するため、初期費用が必要無くノーリスクで導入が可能。改善活動、現場のモチベーション、生産性向上による環境負荷の低減、CO2排出量の低減に寄与し、DX推進を促進するサービス。
2.「JISA Awards 2022」Finalist(五十音順)
○営業・マーケティングDX - 顧客接点の完全デジタル化とその効果 -
NECソリューションイノベータ株式会社(本社:東京都江東区)
データドリブンな営業・マーケティングを目指して、自社の顧客接点のデジタル化を推進。マーケティングリードのデータを自動的に高品質化する仕組みを構築し、案件創出金額が3年間で2.6倍に成長。本ノウハウを基に他社のマーケティングDXも支援可能。
○
アジャイル開発手法を組織に適用せよ!変化を味方につけ、企業のビジネスアジリティを向上する『リーン・アジャイル組織』の実践
TDCソフト株式会社(本社:東京都渋谷区)
ビジネスモデル変革をリードする組織として2019年度からBI本部を立ち上げた。BI本部が中心となってリーン・アジャイルの考え方を組織論に応用したSAFeを活用し、イノベーションを促進して自社、顧客のビジネスアジリティ向上に貢献した事例。
3.JISA Awards2022 坂村委員長による講評
4.「JISA Awards」の趣旨
あらゆる産業がソフトウェアを駆使して、新たなイノベーションを起こしていくデジタルビジネス時代において、情報サービス産業には、その先頭を走り、大きな革命を起こしていく使命があります。
これを全うするためには、情報サービス企業が切磋琢磨し、独創的かつ国際的に通用する質の高い技術・ノウハウ・製品・ITサービスの創造に鋭意取り組んでいくことが重要になります。
また、情報サービス企業が経営高度化を図り、マネジメントシステム及び諸制度を改革し、グローバルにその先進性を示すことにより、名実ともに魅力ある産業としての基盤を築いていくことも必要となります。
このような認識のもと、JISAでは平成23年度に、上記のような取組を奨励・促進するとともに、その成果を業界内外に示すことにより、情報サービス産業の存在感と重要性を広く社会に情報発信していくための方策の検討を行った結果、表彰制度「JISA Awards」を創設。今回は11回目となる「JISA Awards 2022」を実施しました。
4.選定方法
令和3年11月よりJISA会員企業(子会社及び団体会員傘下企業を含む。)を対象に公募を行いました。応募のあった8件について、選考委員会(委員長:坂村 健氏(東洋大学 情報連携学部 学部長))において書類選考を行い4件をFinalistとして選出、さらに応募者のプレゼンテーションにより選考した結果、2件をWinnerに決定しました。
※選考委員会の構成は、以下のとおりです(五十音順)。
委員長 坂村 健 東洋大学 情報連携学部 学部長
委 員 石戸奈々子 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授
〃 奥村 明俊 独立行政法人 情報処理推進機構 理事
〃 土井美和子 国立研究開発法人情報通信研究機構 監事
〃 夏野 剛 近畿大学 特別招聘教授 情報学研究所長
4.授賞式・記念講演会
6月14日のJISA定時総会において授賞式を行います。また、後日受賞者による講演を行う予定です。
>>JISA Awardsページ
問い合わせ先:(一社)情報サービス産業協会 事業推進本部 広報担当 press@jisa.or.jp