JISA 中国へのソフトウェア開発委託の留意点を初めて公表

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2004年5月21日

JISA 中国へのソフトウェア開発委託の留意点を初めて公表

(社)情報サービス産業協会(JISA)では、法的問題委員会・国際委託契約部会の活動成果として、5月20日に、報告書「日中間におけるソフトウェア取引の動向とソフトウェア開発委託取引上の留意点オフショア開発におけるプロジェクト管理と契約」を公表した。

わが国の情報サービス産業は、これまで、国内市場を中心として発展してきたが、近年では、コスト削減に関するユーザの強い要望により、厳しい競争の時代へ突入している。このような状況の中、今後も業界各社が競争力を確保し続けるためには、海外市場をも視野に入れた企業戦略、事業展開のあり方を検討することが急務の課題となっている。

業界各社が国際取引を行う上で、取引先の文化、契約慣行、関連法規の整備・運用状況等に関する十分な認識を持つことは必要不可欠であり、海外取引でトラブルが頻発している現状において、正しい法的知識を業界に提供することは時宜にかない重要なことである。

そこで、JISA法的問題委員会・国際委託契約部会では、平成14年度から年間にわたり、ソフトウェアの海外取引の動向に関する調査研究活動を行った結果、近年、取引が特に増加しつつある中国に焦点をあて、中国へのソフトウェア開発委託取引における留意点と対応に関する報告書をとりまとめた。

同報告書は、「日中間におけるソフトウェア取引の動向」、「中国へのソフトウェア取引における留意点」、「ソフトウェア開発委託取引に係る中国国内法の概要」及び「日中間ソフトウェア開発委託取引における関連情報一覧」で構成されている。

JISAでは、これまでソフトウェアの国内取引に関する各種モデル契約書の作成・公表などを通して、業界各社を法務的側面から支援し、情報サービス取引の高度化に努めてきたが、同報告書は国際取引をテーマに挙げた初めてのものであり、情報サービス取引のグローバル化の進展を捉えたものである。


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