ISO 9001(JIS Q 9001)品質マネジメントシステム-要求事項

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要約

 しばしばISO9000とも呼ばれるこの規格は正確にはISO9001とISO9004のペアからなる規格であり、審査・登録には9001の方だけが使用される。JISは国際規格と内容が一致する翻訳規格である。次の二つの条件に当てはまる組織が持つべき、品質マネジメントシステムへの要求事項について規定する。
 a)顧客要求事項及び法令・規制要求事項を満たした製品を一貫して提供する能力をもつことを実証する必要がある場合
 b)継続的改善を含む、品質マネジメントシステムの効果的な適用、また、顧客要求事項や法令・規制要求事項への適合の保証を通して,顧客満足の向上を目指す場合
 この規格は2015年版で、上位構造(HLS:High Level Structure)に従って大幅に再整理されている。変更内容は章や節の再構成、細部の見直しであるが、基本的内容や要求事項には大きな変更はない。

特徴

  • 国際的に広く認知された品質マネジメントシステムであり、国際的な相互認証の仕組みが確立されている。
  • 経営者の責任のもとに、改善サイクルを通して、それぞれの企業がおかれた状況に適合する品質マネジメントシステムを実現することが求められる。
  • 具体的な品質要求の代替あるいは補強として、品質マネジメントシステムの実施・認証が取引において求められることがある。
  • 2015年の改定で、リスクマネジメントを基盤とするアプローチ、品質に関する強固で明確なリーダーシップの必要性が強調されている。

規格閲覧先:JIS版 日本工業標準調査会:JISC
http://www.jisc.go.jp/
※「JIS検索」で「Q9001」を検索

公開元

http://www.webstore.jsa.or.jp/
(日本規格協会(JSA)の検索トップページから規格番号で検索して下さい。)

(2016年8月)

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