S3c 事例研究

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講演テーマ

情報システムにおける形式手法活用への取り組み

発表者

株式会社日立製作所
大坪 稔房

概要

情報システムの重要性が高まるのに従い、品質や信頼性が高いソフトウェアを開発するための手法として形式手法が注目されています。しかしながら、形式手法は仕様の形式化(記号化)や論理的な証明などに対して高度な数学的知識を必要とするため、情報システムの開発現場にとって敷居の高いものとなっています。

現在、形式手法のガイド化やツール化を行い、情報システムの開発現場で形式手法を利用可能にするための取り組みを進めています。ガイド化については、DSFなどでの活動成果として「形式手法活用ガイド」を整備し、これを参照しながらEvent-Bを用いてプロジェクトの設計書に対する形式検証を推進しようとしています。また、ツール化については、決定表作成支援・検証ツールを開発し、決定表の作成工数削減および品質向上を実現しました。そして、開発作業において適用評価を行い、決定表作成の容易化や仕様漏れの発見などを行いました。

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